2022年05月

2022年05月21日

「インビジブル」初回は母の死の翌日でした‥

四月期のTBS金曜ドラマ「インビジブル」の初回は
母の死の翌日でした。
あれから一ヶ月以上経ってしまいました。

来週はもう第7話なんですねえ‥

母の死は私に想像以上の打撃を齎しています。

あの日‥私はなぜあんなに安心して
壁を隔てた隣の部屋で録画した映画を見ていられたのだろう‥

ふと、われに帰り、慌てて母のもとへ行ってみると
母はすでに虫の息でした‥
でも、待ってくれてはいたのですが‥‥
どんなに叫んでも、母の声を聞く事は出来ませんでした。

在宅介護の余韻はあまりにも生々しく強烈で
後悔や自責の念がどうしても体の奥底からふつふつと涌いてきます。

母の姿が消えた部屋からは、レンタルのベッドや車椅子
酸素濃縮装置、歩行器等が引き取られ
今、在るのは後飾りの母のお骨と遺影だけです‥

DSCF1766

在宅医、ケアマネ、理学療法士、看護師、訪問歯科
訪問入浴、介護用品レンタルの方、介護施設の方‥
在宅介護に関わる多くの方々が
日々頻繁に出入りした部屋は‥火が消えたようです‥
「夏草や兵どもが夢の跡」という句がありますが
まさにそんな情緒にひたってしまいます。

88歳までは大した事もなく
何とか持ちこたえたのが奇跡のような母の体は
幼い頃の腎盂炎の発症が枷となり
お産は無理という検査データが出ていたようです。
しかし二人の子供を産みました。

ハードな仕事を40代で始め
50代でネフローゼになり入院となりますが
なんとか乗り越え再び仕事に専念できるようになりました。

しかし退職後、心臓を患い、ペースメーカーを装着し
心臓弁膜症の最先端の治療もせざるを得なくなり
強度の変形性膝関節症すら抱え、まさに満身創痍で
91歳までなんとか生きてきた母でした。

腎臓病がなければ、きっと100歳まで生きられたのでしょうね。



今、色々思い煩う私ですが
推しの存在は私を何とか持ちこたえさせてくれるのです。

可愛がって下さったお祖母様の死
確執後のお母様の死を経てからの推しの活躍を想いますと
負けず嫌いだけでなく、俯瞰のできる生き方が
無駄な力を抜くこつなのかな?とわかるのです。
推しが一生さんで良かったなぁ‥

「インビジブル」はお定まりの刑事モノでないことがわかります。

お正月のお節料理のような四角いお重の中に納まっている
いつもの刑事ドラマは結末が見えすぎて
ワクワク、ドキドキ、ハラハラ感からは程遠い場所にいます。

ところが「インビジブル」は
お重の範囲は関係なく自由に料理を盛り付けます。

いったいどうなるのか?先が見えません。

しかも警察はドジを連発しています。
リアルですねぇ‥

実際、逃げられていますよね?警察って‥

従来のTVドラマの方が完璧な警察を演じているような気がします。

一生さんの芝居は見ていて引き込まれます。

ドキドキしてしまうのです。

一体誰なのかな?警察内部の裏切り者って‥

予告通りなのかしら‥‥‥あの方が?

元気出てきます

来週日曜は菩提寺で母の四十九日法要、納骨です。

すべての事がうまくいきますように



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wxy812 at 23:38|PermalinkComments(0)連ドラ | 思うこと

2022年05月03日

「雪国」を観て‥



人々の発する言葉が、厚く降り積もる雪の中へと吸い込まれ
人の想いも、はっきりとした輪郭を見せることなく
雪あかりの中で漂っているように感じます。

しかし雪が齎す光と影の世界は
時として、人の想いにも言葉にも
妖しいエネルギーを与えるようです。

そんなふうに感じました‥


東京の下街で育ち、無為徒食の島村は
自身の真面目さを取り戻すために始めたのが山歩きでした。

あくせく働かずとも、東京で営む妻子との生活は
親の残した財産で豊かに送る事ができました。

ですから彼にとって山歩きは徒労のようではありますが
実は非現実的な魅力も感じていました。

彼は見たこともない西洋舞踊を自分なりに研究をし
あくまでも空想で踊る幻影を鑑賞しただけの紹介文を書く事で
世間から文筆家の端くれに数えられていました。
それが職業のない彼の気休めになっていたようです。

そんな島村が山歩きをした夜
辿り着いた温泉場で芸者を頼みますが
生憎手一杯らしく、代わりに連れて来られたのが
踊りと三味線の師匠の家に住み込む娘でした‥

娘は後に芸者にでるようになり芸名を駒子と名乗ります。
島村は駒子を取り巻く葉子という女と、駒子の師匠の息子との
人間模様にも強い関心を寄せます。
特に葉子には列車の中で見かけて以来惹かれていました。

たまたま辿り着いた雪国の温泉場での出来事は
島村にとって興味深く、妖しく‥
そしてミステリアスだったと想います。

島村は3回の逗留で、お座敷の合間に
部屋に立ち寄る駒子を待つのが癖になっていたのです。

自身の奥にある淋しさと、駒子が根底に持つ虚ろな部分とが
お互いを求めあってしまったのでしょう‥

しかし、駒子は自身を島村へ押し付けるだけで
島村の中へは入り込む事はなかったのです。

そして‥逗留中の夜‥
それこそ地球が宇宙に浮かぶ星である事を思い知るような
艶かしささえ感じる天の河の底なしの深さを
繭倉が燃え盛る炎の渦との連動により
島村はより強く体感するのです。

燃える繭倉の2階から落ちた女が葉子とわかった途端
島村はリアルからますます遠ざかります。

雪の世界で起きる出来事は島村が傾倒する西洋舞踊と同じように
まるで幻影を鑑賞しているような感覚だったのではないでしょうか。

しかし相手は生身の人間ですし現実の中で意志を持ち存在しています。

島村は駒子の中の空洞をどこかで感じており
一方通行のような虚しさをも感じたのかもしれません。

帰りのトンネルを抜ける時
島村は何を想ったのでしょう‥


島村は、とことん旅人であり、観察者であり
どこか遠い眼を駒子と取り巻く人々へ向けるのですが
次第に探るようになり、敬意さえ感じながらも
繭倉の火事で見た、葉子との淵の瀬戸際で喘ぐ駒子をみると
ますます自分の範囲の駒子では無いことを察したのでしょうね。


一生さんの島村はここに書くまでもありませんが
今回も素敵でしたし
台詞の抑揚も発声も新鮮でした。
そして殊の外指の動きのエロさが際立つ作品でした‥‥







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wxy812 at 21:55|PermalinkComments(0)ドラマ | 思うこと

2022年05月01日

「夜のせんせい」がTBSチャンネル2で明日一挙放送です


明日TBSチャンネル2で「夜のせんせい」が放送されます。
5月2日(月)午後0:00~午後8:40まで1話~10話の一挙放送です。

「夜のせんせい」は2014年1月期の金曜ドラマです。

観月ありささん主演で、挫折を繰り返しつつも
底抜けに明るい新米教師と年齢も生きている環境も様々な
定時制高校生たちの学園ドラマです!


そして、一生さんがおっしゃるように群像劇だと想います。

キャストは主演の観月ありさ、蓮佛美沙子、高橋一生、田中圭、大政絢
織本順吉、山本耕史、仲野太賀、大倉孝二、大杉漣、笹野高史、光石研
岡山天音、堀内敬子、新川優愛、池谷のぶえ‥‥と豪華メンバーです!

一生さんはホストですが、役者志望の山田一郎という
おバカキャラの生徒役でしたが、色っぽい場面もありで
一生さん推しにはとっても楽しめます。



当時は当たり前のように見ていましたが
今思えば、まあ!とっても豪華なメンバーが勢揃いではないですか!

今となりましては仲野太賀さん、当時は太賀と名乗られていましたが
私はこのドラマで初めて太賀さんを知り
現在では大好きな俳優さんです。

そしてやはり大好きな大倉孝二さんもこの時初めて認識して以来
いつも楽しみに拝見しています。

田中圭さんにしましても今やのりのりの俳優さんです。

山本耕史さんは元反社の垢を感じるような
的確な味を醸し出すお芝居をなすっていて見入ってしまいました。

そして一生さんの映画初主演の「blank13」で
一生さん演じるコウジの父親の告別式の場面で
マジックを披露していた参列者の今は亡き織本順吉さん

2002年「言えない関係」で当時21歳の一生さんの父親役だった
今は亡き大杉漣さんとも共演なさっています。

堀内敬子さんしかり新川優愛さんしかり‥皆さんご活躍です。


ドラマの最後の回は「えっ!えっーーー!!」という場面があり
とっても楽しめるドラマです。

そして‥一生さんの素敵な横顔を拝むことができますわよ

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