2022年08月

2022年08月26日

耳をすませば!本日ノーカット放送!

私にとって夏休みに放送される「耳をすませば」は
自分の中の小さなイベントのような存在なんです。
ちょっと心が浮き立ち
ノスタルジー的な感情が胸の中を行き交う‥そんな感覚です。

27年前の夏休み、実家で過ごしていた私と息子は
最寄りの映画館にアニメ映画が掛かっているのを知り
私、息子、亡き母の三人で見に行きました。
そのアニメ映画というのが「耳をすませば」だったのです。



仄暗い映画館の中で流れる「カントリーロード」と
当時10歳になったばかりの息子の欠伸の様子が脳裏を交差します。

10歳の息子が観るには少しおマセな内容だったかな?ということに
しばらく観てから気がついたのです。

今思えば天沢聖司くんの声は
当時14歳の高橋一生さんが努めていたわけですが
10歳と14歳の間にある4年という年月は速度も変化も尋常ではなく
成人が過ごす4年とは雲泥の差があります。

一生さんはこの作品の収録を終えすぐに声変わりをしたそうで
成長著しい年代の経験だったわけです。



この作品で声がかかる以前の一生さんは
お友達と遊びたいという子供本来の欲求から
子役を止め芝居の仕事はやっていなかったとのことですが
天沢聖司というアニメキャラクターを
声優という立場で表現をしてみたら
やっぱり自分は体で表現をしてみたいという
欲求が湧き上がってきたそうです。



言うなればお幼い頃、家族の薦めで
芝居という表現の世界へ踏み込んだ一生さんでしたが
今度は自分自身に芝居に対する強い想いが芽生え
覚醒したということなのでしょうね‥
これをきっかけとして本格的に
俳優という仕事に邁進することになるのです。

思えば「耳をすませば」は
高橋一生さんの原点のような大事な作品です。






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2022年08月18日

「騎士団長殺し」の『私』を観たい‥

「僕のバイブルなんです」と以前から高橋一生さんが絶賛する
荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ‥



シリーズの中に登場するあのエキセントリックな漫画家岸辺露伴を
まさか一生さんが演じる事になろうとは想像もしていませんでした。
岸辺露伴役の出演が決まった時
一生さんは飛び跳ねる位嬉しかったそうです。

実写化するには作り手側に相応のセンスと作品への敬意が必要です。
漫画を現実の世界に上手く落とし込んだ上、腑に落ちなければ
漫画の持つ世界観を台無しにしかねず
実写自体、奇妙な存在になってしまいます。

2020年の12月、2021年の12月に放送された「岸辺露伴は動かない」は
あらゆる危惧を払拭し、鳥肌ものの出来映えとなりました。

そして、この21日に大千秋楽を迎える
作家上田岳弘さん初の戯曲「2020」の舞台公演は
白井晃さんの演出による、80分ノンストップで
一生さんが一人芝居に挑むというエネルギッシュで挑発的な舞台です。



上田岳弘さんの作品のファンであり
個人的にもお付き合いのある一生さんは
以前「あれは私が一人目のクロマニョン人だった頃」とか言って
上田さんの作品「私の恋人」の主人公を
やりたいとおっしゃっていました。

しかしこの度上田さんの戯曲「2020」では
しっかりとクロマニョン人になっていたではないですか!

次から次へと希望を叶えている一生さんですが
以前からずっとラブコールを送っているのが村上春樹さんです。

村上さんの作品の大ファンである一生さんは
以前から「騎士団長殺し」の『私』がやりたいです!
と憚らずおっしゃっています。

作品の中の『私』は36歳です。
一生さんは41歳ですが、まだまだ許容範囲です。



「騎士団長殺し」の一生さんの朗読は
12月28日から配信となりますが
やはり映画、TVドラマ、舞台‥で一生さんの『私』を観たいです。

「騎士団長殺し」を読み始めた最初のうちから『私』は僕でした‥
と、主人公の『私』そのものになった感覚があった事を
2019.3新潮社「波」に一生さんは綴られています。

仕事以外の時間は何を差し置いても
「騎士団長殺し」を読むことが最優先だと感じ
この作品は自分の人生に何か示唆的なものとして
現れたんじゃないかと思うようになったそうです。

作品を読む少し前、一生さんは自分で選んで失ったものが
かけがえのないものだとわかり
取り返しがつかないという、今までに覚えのない
喪失を経験したそうです。

『私』の設定に加え『私』が経験する喪失が
そのまま一生さんの喪失そのもののように感じたため
そんな感覚になったようです。

一生さんは仕事を始めてからずっと
同じところを叩き続けてきたそうです。

行き止まりに到着しても穿つ‥と一生さんは綴ります
行き止まりでも今は希望を感じるそうです。

いつものように同じところを叩き続け
立ちはだかる大きな岩に出会っても穿つ‥
背後に隠された横穴が見つかる確信があるそうです。

一生さんにとって「騎士団長殺し」は「確信」を抱かせてくれた
指南書のような存在なのかもしれません。
「騎士団長殺し」の『私』との出会いは
ある意味シンクロニシティとも言えるのでは‥

一生さんに『私』のお役が来ますように!





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wxy812 at 19:48|PermalinkComments(0) | 高橋一生

2022年08月16日

母の新盆

私が育った、父と母が営む家にはお仏壇がなく
結婚するまで、お盆は単にお盆休みというだけの認識でした。

もちろん両親の実家へ行けば祖父母が受け継ぐお仏壇はあり
もし、お盆の時期に出向く事があればお盆という行事を
しっかりと体験していたのかもしれません。

しかし、私の両親はお盆の時期は交通機関が混み合うという理由から
私達一家は夏休み前半にお互いの両親の実家へ
遊びに行くというのが恒例となっていました。

今思えば当時、移動するにあたり交通機関はさして混み合う事もなく
のんびりと、駅弁を食べながらの列車の旅を楽しんだ記憶があります。

しかし、結婚後、夫の実家で迎えるお盆は
盆棚と盆提灯を設え祖先の霊をお迎えし、もてなすという
昔ながらのお盆を過ごすものでした。
お盆という行事をしっかりと自覚することとなりました。

お寺とのお付き合いが密な義父母に連れられ
8月に入りますと盂蘭盆会と合わせ施餓鬼会へ参加しました。
お盆はもともと先祖だけでなく餓鬼にもお供えをするというものなので
この時期に行う事が多いそうです。

10月の日蓮聖人の命日のお会式なども毎年参加しておりました‥


DSCF1901


婚家と同じ宗派の実家の菩提寺からも
今年も施餓鬼会のお知らせのはがきが届きましたので
義納金と卒塔婆申込みと付け届けをお送りしました。
遠方なのでなかなか直接には行けません。
菩提寺が近ければ合同の新盆供養に参加するのでしょうが
自分たちなりに執り行いました。


夫も父もそうしたように新盆の時だけの白紋天という
白張り提灯を玄関につるしました。

私は12日に盆棚を設えました。

まずは仏壇の大掃除をしてから、盆棚にお位牌を並べ
盆提灯を組み立てお花を飾ります。


DSCF1892


ご先祖が迷わぬように13日の夕方麻幹を焚き
特に新人の母のためには玄関の白紋天を灯し 
仏間の盆棚の周りの盆提灯にも明かりを灯しお迎えします。

DSCF1897


盆棚には仏様達の好物だった酒、ビール、お茶
五目寿司、枝豆、饅頭、煎餅、果物等を供えました。


DSCF1915


14日には叔父、叔母が立派なフルーツの籠盛りを供えてくれました。

新盆と言う事で久しぶりに、賛否両論の笠原将弘さん流宅配弁当を
届けて頂きました。

私、叔父夫婦、弟夫婦5人は、換気を充分にし
サーキュレーターを設置した部屋で食事をしました。

美味しいお弁当のお陰様で話も延々とはずみ
特に叔母は今まで溜まっていた鬱憤が吹き出るが如く
やめられない止まらないという状態で夕方5時に突入した頃
叔父がブレーキを踏み、お開きとなりました。


DSCF1909



母が亡くなり、初めて聞くような話も多く
私も弟夫婦も以外な話を興味深く楽しく受け止めました。

とってもいい時間をお盆が提供してくれたような気がしました。







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