2023年02月

2023年02月26日

6秒間の軌跡 第7話

6秒間の軌跡、第7話を観ました。

話は煮詰まってきました。

いやぁ‥驚きました‥

だって、星太郎の周りにチョロチョロと出てきては消える
あの男の子が子供の頃の父、航だと見抜いたひかりが
男の子に「お父さんですよね?」と聞くと
男の子は納得し頷いて消えてしまったのです‥



てっきり、星太郎の小さい頃の姿を
星太郎自身が妄想で見ているのか?と思っていました。

どうやらひかりは霊が見える体質のようです。

しかし、ひかりが望月煙火店へ足を踏み入れた当初から
星太郎が対峙していた父、航と思しき姿は
ひかりには見えませんでした。

その理由は‥‥

星太郎は父、航が亡くなった今だからこそ
これまで話せなかった積年の想いを、疑問を
思い切り父にぶつけて話せた事が嬉しくて
どっぷりと妄想の世界に浸かっていたのです。

今回は、航の日記に書かれていた
とんでもない秘密に衝撃を受けた星太郎は
とても信じられず、否定したいと思うあまり、妄想の航を呼び出し
日記に書いてあることは妄想して創作したものだと
妄想の航に言わせます。

なんとも、ややこしい話です‥‥

しかし、漸くひかりに気づいてもらった
本物の航の幽霊は、満を持したように二人の前に現れるのです‥

本物の航の幽霊と、妄想で星太郎が作り上げた航は相対します。

そして‥妄想だと気が付かれた妄想の航は
畳の隙間へシュルシュルと吸い込まれていきました。
だとすると、ひかりに対する「キュッ!ボーン!」なんていうのも
星太郎のエッチな妄想だったんだなぁ‥



そして‥

問い質す星太郎に「すまん‥‥」と幽霊の父、航は言います。

意識を失う寸前に言った言葉も「すまん‥‥」でした。
何を誤りたいのか‥

幽霊の父、航は語りだします‥

なんと!父は、離婚し再婚した母の愛人だったというのです。
父は人妻となった母と不倫関係だったということではないですか!

日記に書かれていたことは本当の事だったのでしょうね‥

星太郎は‥‥幽霊の父に飛びかかります‥

大人同士の都合で無理やり母と引き離された星太郎‥
9歳の星太郎は、母が恋しくて涙した事だってあったでしょうに‥

父に気を使い母の事には触れないよう我慢し
世間にも気を使い、嫌な想いもし、自分を責め
それこそ自身の生き方にも影響を及ぼし‥

なのに!父と母はその後も星太郎には内緒で会い続けていたのです。

茶番と言えば言える事態ですよ‥これは‥
星太郎の事を思うと切ないなあ‥

それにしても水森ひかりの存在はいったい‥‥??



星太郎の母親役は原田美枝子さんですねえ‥
一生さんとは“ミツカン追いがつおつゆ”のCMで親子でしたね。
ドラマでの親子役は初めてですよね‥


結末はどうなるのかな?




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2023年02月19日

6秒間の軌跡 第6話‥



6秒間の軌跡 第6話を観ました。

どうやら星太郎は相当こじらせていたんだなぁ‥
母との別離を経験した9歳の頃から‥‥ずっと‥

星太郎はどこかで気が付いていたのかもしれない‥

航が亡くなって
星太郎は自分の心の蓋をなんとか自力で開きたいと思ったのかも‥
だから過去を辿って、父航と向き合って対話したかったのかな‥
そうしなければ、しっかりと前へ進めない感覚を得たのでしょう‥

父航は星太郎の強い想いを受け
星太郎の心のスクリーンに現れのですね‥多分‥

星太郎は42歳です。
9歳の時父母が離婚し、母は家を出たからといっても
星太郎にとって唯一のかけがえのない母なのです。
なぜ今まで、会いに行かなかったのだろう?

星太郎と父航との間で何となく母の事は禁句となっていたようですが
実はお互いを思いやっての事だったようです。

でも成人になれば、何とか母を探し
9歳の頃の事情を話したかったでしょうに‥

今回、クラス会に出席した、星太郎と付き合って別れた彼女が
どっやら航が亡くなった事を知らされたようで
望月煙火店へ突如現れました。
そして、お仏壇へ向かい航へ線香を手向けます。



彼女は結婚し、妊娠し、その日は検診日だということでした。

星太郎はこの時わかったんです
自分は色々と思うだけで肝心な事は先送りしていた事を‥
彼女に結婚したいという意思をしっかり伝えないまま
ズルズルとお付き合いしていたのでしょうね‥

実は偶然ですが同じ日のフジテレビの土ドラ「三千円の使い方」でも
「向き合わなきゃいけないことは
逃げたり、先延ばしにしたりしちゃダメです。
その人が自分にとって、とても大切な人ならなおさら」という
セリフに出会いました。

言わなくてもわかるとか
そのうちにとかは絶対ダメだということです。
そう思ったら、今でしょ!

星太郎は早く母親に会いに行くべきです。

来週は父、航が二人現れます。

いったい、どんな“けり”が付くのでしょう‥









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2023年02月16日

映画「エゴイスト」を観てきました

14日、最寄りの東宝シネマズで「エゴイスト」を観てきました。

以前、映画「his」を観た私は
宮沢氷魚という俳優のピュアで透明感のある佇まいに魅せられました。

「his」はゲイのカップルの紆余曲折と愛と性の葛藤を
社会問題もまじえ描いたものでした。

今回の「エゴイスト」もゲイのお話で
宮沢氷魚さんが、主演の鈴木亮平さんのパートナー役と知り
冷たい北風が吹く中、思い切って映画館へ足を運びました。



映画「エゴイスト」は
マツコデラックスさんやミッツマングローブさんとも親交のあった
あのベストセラー「羽生結弦は助走をしない」など
数々の名コラムを送り出してきた
高山真さんの自伝的小説の映画化です。

ただ、高山真さんは一昨年亡くなられてしまいました。残念な事です‥

監督は吉田羊さん主演の「ハナレイベイ」など
数々の作品を撮ってきた松永大司さんです。

松永さんは原作の中で
「僕は愛がなんだかわかりません」という問いに対し
映画の中で阿川佐和子さんが担った母親が言う
「あなたがどう思うかではなく、私達があなたから受け取ったものは
愛だと思っているから、それでいいんじゃない?」という
一文を読んだとき、映画化したいと思ったそうです。

DSCF2066

作品を見終わった時、えっ?どこがエゴイストなの?
と、まず思いました。

まあ、人間なんて皆エゴイストなのはわかってはいます。

自分が見て自分で経験した感触を自分の指針で捉え判断したものが
世の中であり対人関係なのです‥
それらが自分自身の事実として横たわる中で
自分自身が行動しているんだもの‥

自分が良かれと思って人を助けても
相手が迷惑に思うことだってあります。

人はそれぞれ皆、自分の捉えた世の中で生きているのかもしれません。

もしかしたら自分自身が見て築き上げた指針を
全て取っ払ってみたら別世界がそこに広がっているかもしれない‥

今回の映画の場合
「エゴイスト」という想いに至ったのは
愛と共に内在していた
相手に対するいくばくかの不誠実さを後悔する気持ちが
相手をより一層愛おしく想い
深い優しさを生み出したからなのかもしれません。

自分の愛は一方的ではないか?という想いは
想いが募る程強くなり、わからなくなったのかもしれない‥


ネタばれになりますので、詳しい事は書けませんが
人と人が愛し合うという事は歓喜であると同時に
自分の中に想いもかけない深い優しさを宿らせ
躊躇してしまうような行動さえ厭わずに
成し遂げてしまうものなんだなぁ‥とこの映画を観て思いました。

自然な出来事を捉えたようなカメラアングルは
鈴木亮平さんを交えた実際のゲイの方たちが談笑する場面や
阿川佐和子さん演じる母親役との場面をリアルに映しだし
まるで実際のドキュメンタリーのようでした。

今回は突然のセックスシーンに面喰い
ドギマギしてしまって、少し冷静さを欠いて観てしまったので
もう一度落ち着いて観てみたいなと思っています。

でも、男性同士のセックスを私は違和感なく見ました。

ここまでしっかりと表現した映像を観るのは初めてでした。

そりゃ、鈴木亮平さんと宮沢氷魚さんですもの
美しかったですよ、とっても!


人は健気なものだなと思いました。

「エゴイスト」という言葉が
こんなに深い意味合いを含むものとは思ってもいませんでした。

美しくて、誠実な、いい映画でした。

原作「エゴイスト」の小説をぜひ読んでみたいと思います。





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wxy812 at 23:01|PermalinkComments(0)映画 | 思うこと