2018年09月11日
ゾウを撫でる
■古湯映画祭(9/17)
— 佐々部 清 (@K_Sasabe) 2018年9月7日
⑨「ゾウを撫でる」(2017)
主演:小市慢太郎、高橋一生、大塚千弘、羽田美智子、大杉漣、山田裕貴、月影瞳、金児憲史
トリュフォーの「アメリカの夜」へのオマージュ。…自分的には。
映画作りって楽しくて、切なくて、やっぱり映画。。。これも11日間の撮影だった。。。 pic.twitter.com/IGOLGylw0h
佐々部清監督(半落ち、陽はまた昇る、ツレがうつになりましてなど)
の2013年制作の作品ですが
2017年1月に劇場公開実現した作品です。
『映画づくりは映画の脚本が出来上がる前から
相当の過程があります。
鏑木(高橋一生)の書いた脚本「約束の日」が漸く出来上がり
台本が出演者の手に渡っていきます。
台本が行き渡った時点から映画そのものの映画づくりが始まります。
映画づくりに携わるすべての人々に「約束の日」は行き渡ります。
フィルムコミッション担当者とその娘
大道具を運ぶ運転手とヒッチハイクの青年にも
「約束の日」は影響を与えていきます。
ロケ現場に姿を表さない主演女優を待つ俳優、スタッフ。
悩みやいろいろな事情を抱えた監督、俳優、スタッフたちを
離れた視線で静かに描いた作品です。』
象を撫でるとは不思議なタイトルですよね。
インドの寓話「群盲ゾウを撫でる」から取られたようです。
数人の盲人が象の一部分を触って感想を語り合いますが
触った部位により感想が異なり自分が正しいと主張しあいます。
しかし、皆違った部位を触ったことに気づき
対立は解消します。
やはり物事は俯瞰で対峙する事が大事です。
物事の全体像というのは
色々な部分が集合して一つの形状を成していくのです。
映画を作るにはあらゆる仕事を要します。
そしてあらゆる仕事がうまく融合してはじめて一つの作品となります。
スタッフの家族またその家族と親しい人も
意識しないうちに一本の映画作りに関わる事もあります。
この映画、じっくり観ているとメッセージが
いくつも隠れています。
一生さんの出演場面は少ないのですが
繊細な雰囲気を纏った脚本家の姿はとても素敵です。
脚本家として携わる映画への滾る想いが穏やかに伝わり
流石だなと想いました。
この一生さんの雰囲気‥‥ちょっとめずらしいかもしれません。
今まで感じた事のない空気を纏っています。
一生さんではないような気がしました。
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