「美しい日本に出会う旅」桜の旅!芳雄さん一生さん東京独身男子!第4話!興奮!

2019年05月09日

騎士団長殺し!読了

ようやく「騎士団長殺し」読了です
こんなに長編の小説を読んだのは久しぶりです。
最近根気が無くなっているので良い刺激です。

興味深く面白く読む事が出来ました。

第1部の上下は夢中になり短期間で読みました。
第2部の上下はちょっと時間をかけてしまいましたが
「波」3月号文庫化記念特集の一生さんの寄稿文を
漸く理解出来るようになれて嬉しいです

「騎士団長殺し」を読んで思ったことは‥

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日常を今日も明日も変わらずに過ごせるという保証はどこにもなく
リズミカルに続いていた生活が
災害、病気、戦争などで一変することは誰にでもあります。

主人公の〈私〉のようにある日突然
妻のユズに別れを告げられるというごく私的な理由でも同様です。

〈私〉は不確かな自分という存在を嫌という程味わうこととなり
北海道や東北への傷心の旅の果て
友人の雨田政彦の父で有名な画家である
雨田具彦所有の山荘へ落ち着くことになります。

この山荘で〈私〉は具彦の描いた「騎士団長殺し」の絵をみつけます。
不思議な鈴の音を聞き、雑木林の穴を見つけ
騎士団長の姿をしたイデア(観念)と遭遇します。

免色渉というなんとも窺い知れない紳士とも知り合い
免色がもしかしたら自分の娘ではないかと懸念する
秋川まりえという少女とも出会うことになります。

〈私〉は山荘という環境の中で繰り返し不思議な経験をします。

ある日免色の娘かもしれない秋川まりえが失踪します。

心の旅のような事象の最終的な場面で
「あたしを殺して秋川まりえをみつけるのだ」という
「騎士団長」の支持を信じ〈私〉は実行します。

そして〈私〉は穴に入ります‥

結局穴から〈私〉を救い出したのは免色でした。

秋川まりえは無事自宅へ戻ることができましたが
実はまりえも「騎士団長」に遭遇していたのです。

一連の事象の後〈私〉は元の肖像画を描く仕事に復帰をし
妊娠中の妻ユズとよりを戻します。

〈私〉が終ったと思っていた関係が又再び始動したのです。
しかも今度は新しい命との遭遇です。

この生命の名は〈室〉‥ムロと名付けられました。

なんだか第3部の予感が‥どうでしょう

「騎士団長殺し」はとっても複雑なような気もしますし
沢山の含みが込められているようなのですが

「信じるという勇気」を持ったからこそ
失ってしまったと思われた環境を
再び手に入れる事ができたということではないのかしら‥‥

イデア、メタファー、二重メタファー、穴‥‥

クイズというかなぞなぞというか‥

語彙力の無い人間なので言わんとしている事が
すぐに理解できるというほどでは無いのです‥

でもサラッと読んでしまった私はもう一度正直に言いますが
とても興味深く面白く読めました。

人間はいろいろな事を抱えながら生きているわけで
時には自身の心を覗いてみて
思い切った改革も必要かもしれません。

また読み返してみるつもりです。
もっと深く探りたいようなそんな気持ちになりました。

もしこの小説が映画化となった暁には
〈私〉には高橋一生さんをよろしくお願いいたします。

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wxy812 at 10:52│Comments(0) | 思うこと

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