スパイの妻!新展開???戯曲「天保十二年のシェイクスピア」!届きました!

2020年06月03日

スパイの妻、読了‥

5月15日の発売日に買った「スパイの妻」なのですが
ここのところ夜寝しなに本を読むと陥落するのが早すぎて
なかなか先へ進めませんでした。

昨夜漸く読了しました。

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この小説はドラマ「スパイの妻」(演出黒沢清)の
小説版として行成薫氏が書き下ろした作品です。

既にドラマ「スパイの妻」としての概要とキャストが
発表されていますのでどうしたって主人公の福原聡子は蒼井優さん
聡子の夫福原優作は高橋一生さんが頭の中で動くわけです。

ネタバレになりますので筋書きは書けませんが

感情移入が激しくて読み終えたと同時に
強い喪失感と悲しみが襲ってきてしまいました。

聡子の気持ちそのままという状態です。

とっても辛いですし、愛憎入混じるような
うまく説明できない聡子の想いを想像しただけで
喉が詰まるような想いです。

福原優作の性格は純粋で人並み外れて真っ直ぐです。
それががかえって危うさを覚えさせるのです。
平和な世の中であれば妻の聡子と多少の波風はあっても
幸せな生活を全う出来たでしょう。
聡子にしてもそんな優作を惚れ抜き
ずっと一緒に生きていたかったのです。

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                NHK スパイの妻
 
しかし優作の性格は戦時色が濃く制約された環境においては
普段でもブレーキの利かない真っ直ぐさが災いします。
仕事で訪れた満州国で見聞きした出来事をスルー出来るわけもなく
自分をコントロールするような器用さの持ちあわせも無く
あっと言う間に環境の変化をもたらします。


聡子にとって優作の存在は自分の内なるものの大半を占めていました。
にもかかわらず
優作へ課せられた大義としてのミッションが
日本で生きる道を閉ざし
留まることを許さない強さと方向性を持って優作に働きかけます。

優作にしても聡子を深く愛し
徹底して守り抜く手はずはしっかりと整えていたのです‥

しかし‥聡子の気持ちはいかばかりだったのか。
聡子はただ、ただ優作と一緒に居たかっただけなんです。
優作に守られているばかりでなく
自分も優作を守りたかったのです。

ああ!!!戦争さえなければなぁ‥と強く思いました。

目を瞑ると映像としてこの物語が現れます。
一人の女性が時代の流れに飲み込まれ
一番恐れていた事が現実となってしまいます。
取り戻せない距離感が壮大な光景となって広がり
どうしようもない遣る瀬無さが体を駆け巡ります‥

優作さ----ん!!!
ああ‥‥

この物語を映像で観る事を考えると‥
しかも聡子が蒼井優さん、優作が高橋一生さんです。
観終わった後どうなるのか今から心配です。奥様‥


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wxy812 at 16:28│Comments(0)ドラマ | 

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