連ドラ

2023年10月12日

ナンウマ‥何曜日に生まれたの?を観て

全9話をもって「何曜日にうまれたの」は終了しました。

日本で血液型や星座で占いをするように
タイやミャンマーでは何曜日に生まれたかが大事で
曜日で性格や相性などをみるそうです。

「ナンウマ?」「何曜日に生まれたの?」は
相手との疎通のきっかけを掴む言葉でもあるんですね‥


雨が降る中"すい"は傘をささずにバス停のベンチに座っていました。

ブルーの傘がベンチに近づきます。公文でした‥

公文の肩に頭をもたれた"すい"は「ナンウマ?」
「公文さんは何曜日に生まれたの?」と尋ねました‥‥

「旅に出るのは木曜日生まれ。惚れっぽいのは金曜日。
土曜日生まれは生きるために一生懸命はたらくの。
日曜日生まれは陽気で楽しい。美しいのは月曜日うまれ。
火曜日うまれはどこか優雅ね‥‥

水曜日はぁ‥ねぇ‥優しさとひきかえに‥‥‥‥‥」
と言って公文はしばらく言い淀みます。

"すい"は思わず公文の肩にもたれた頭を上げます。

「悲しみがいっぱいなの‥‥‥」とマザーグースの『曜日の歌』を
水曜日を最後にして公文は暗唱しました。

はっきり言わなかったけれど‥
もしかしたら公文は言い淀んでいた水曜日うまれ?‥
そして‥"すい"も‥?ひすいのすいじゃなくて
ほんとは水曜日の"すい"?
だとすると、水曜日生まれが一番割に合わないような気がします。


『雨の日のバス停に
彼女がいたから話しかけたんだ「僕の傘に入りなよ」』という
ホリーズの「バスストップ」が流れるタイトルバック‥

このドラマには霞のようなモヤモヤが始めから覆いかぶさっていて
どこかミステリアスで、なにが隠されているんだろう?と
最初から探るような視点を持って、一歩下がって観ていました。

黒目すいは傍から見てもわかるこもりびとでした。
三島公平は"公文竜炎"という隠れ蓑を着た
傍から見てわからないこもりびとだと言えます‥

"公文竜炎"こと三島公平はオートバイ事故以来
10年経っても変化の無い
黒目親子の動向を知っていたのでしょうね‥

彼はあの時から"すい"の事が気になっていたのでしょう。

連載漫画の打切りが決まり、家賃の支払いを心配をする
漫画家である"すい"の父親、黒目丈治の事情を知ったうえで
売れっ子作家の"公文竜炎"は
"すい"の社会復帰の発動の顛末をネタにした
コラボ漫画の話をもちかけたのでしょうね。

"すい"と父親の生活に危機感を覚えた公文が
編集長に話を持ち掛けたのでしょう‥

あのオートバイ事故の時、通りかかった車が公文で
本当に良かったと思います。



"すい"は公文に救われました。

"すい"の身に起きた出来事を公文が俯瞰で捉える作家の視点で
繊細に分析しながら誘導したからこそ
あの時、高校時代の仲間に起きていた
埋もれ隠されていた事情が溢れるようにして現れたのです。

実際に人と話して、"すい"自身が自分で動いてみて初めて
仲間の想いを捉える事ができたのです。

それにしましても‥‥
言葉を感情に任せ、直球で人に投げかけてしまうと
一人の人間の人生を滞らせてしまうという恐ろしさがあります。
高校時代の出来事で、若気の至りという言葉でお茶を濁すにしては
彼らの発したあの言葉は、心を刺すナイフの如きだったと感じます。

目の前に見えている出来事というのは
その裏にあらゆる事情を孕んでいるかもしれないという事を
忘れてはいけませんし、腹が立っても
ストレートに感情をぶつけてはいけないなと思いました。

"すい"に傷を癒す力と、折り合いをつける余白を与えたのは
10年という年月と、公文の"すい"に対する強い想いだったと思います。



公文が自身の親の問題で妹が起こしてしまった事件をきっかけに
"公文竜炎"という名前を隠れ蓑にして
妹と共に現実を遠ざけた生活をしていることに
"すい"は気が付きます。

そんな公文兄妹の生活にピリオドを打たせたのは"すい"でした‥
アンディキムもアガサも卒業です。
"すい"の計らいにより、アガサは"すい"の家でタバスコをいっぱいかけて
ピザを食べるまでになっていました。

"すい"は高校時代の仲間や父親、編集長にも芝居を打ってもらい
隠れ蓑の"公文竜炎"ではなく、リアルな世界をリアルな感性で生きる
ありのままの三島公平を引きずり出すことに成功しました。

最後は本物の海で戯れ、お互いを認め合う二人にほっとしました。


優しく、繊細で傷つきやすい"すい"と三島公平‥
でも色々な事を乗り越え
したたかさも加味されたように思います。

深いドラマでした。すごく印象に残るドラマでした。










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2023年10月08日

「きのう何食べた?season2」始まった!

「きのう何食べた?season2」いよいよ始まりました!
もう、ほんっとに! とっても! 楽しみにしていました。

亡くなった母の大好きなドラマでした。
劇場版「きのう何食べた?」でシロさんが作った
あのリンゴのキャラメル煮は食事制限のあった母なんですが
美味しい美味しいと喜んで食べてたなぁ‥


シロさんとケンジの生活を見ていると
お互いが相手と自分の現在の暮らしはもちろん
将来にも想いを馳せて考えます。

ある時には相手の過去の事にも想像力を働かせ思いやるんですよね‥
もうそれだけであったかくて、 幸せな気持ちになります。

二人のきめ細やかで、相手への深い想いが伝わるたびに
物心がつき、自身を自覚した頃から
回りに留意し健気に生きてきたであろう‥その道程を想い
season1や劇場版を観ていて涙がとめどなく流れる事がありました。


二人の毎日の食事はシロさんが残業などの急用があれば
ケンジがやりますが基本的にはシロさんの担当です。

シロさんは、あくまでも自身の生活リズムに重きを置くのが
信条なので、仕事はセーブして弁護士事務所は基本定時に上がり
その足でスーパーへ寄り、食事全般の買い物をし
アパートへ帰るとケンジの帰宅前には夕餉の段取に入ります。

シロさんの食事作りは、これからも出来るだけ長く
二人で仲良く楽しく暮らすための
種まきのようです。
お互いの健康を想い、季節を考え、工夫をした献立は
そりゃあ心も体も健やかになりますよねぇ‥

毎日蒔いた種はいずれ芽を出し
充実した収穫期を迎えられると思います。



今回は番組史上3代目のスーパーが登場しました。
その名はスーパーアキヨシ!

ナカムラヤ、ニュータカラヤはシロさんにとって主戦場であり
家計の味方でしたが閉店してしまいました‥
果たして次の主戦場アキヨシはどうなのでしょう?

そして、なんと! ナカムラヤ、ニュータカラヤと渡り歩いた
あのツンデレ店員さんが
アキヨシでレジ打ちしているじゃあないですか!

店員さんは、アキヨシデビューのシロさんを見ても
表情一つ変えないのに「このお店は魚がとってもいいんですよ」と
小声で教えるのです‥相変わらずのスタンスでしたね‥

予算オーバーだけれど、 ケンジのコレステロール値を考慮し
肉厚で新鮮なカレイを買い、シロさんは献立を煮魚に決めました。
ほんとうに美味しそうにカレイを煮ていましたねぇ‥

後日、私も影響されて近所のスーパーを見ると
やっぱりカレイは高値です。 肉類の方が安上がりですが
久しぶりにうちも煮魚にしてみようかな? って気になりました。

副菜を重視するシロさんの作るポテサラも簡単で美味しそうだし
オクラのおかか炒めもおつな一品でしたね‥



そして、やっぱり物価高騰の折
ずーっと続いていたひと月分25000円の食費は
漸く30000円になりました‥それでも切り詰めている方ですよね‥

でも先の事を考えての事だし
シロさんの楽しみはケンジとの食事を作る事、となれば
生きがいに近い感覚なのでしょうね‥

私もシロさんを見習ってもう少し節約しなければ‥

若くはないゲイの二人の生活はこの先も続きます‥


来週も楽しみ!




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2023年09月29日

最終回を迎えるドラマ達

今日、「らんまん」が最終回を迎えました。

今年4月、前作の「舞いあがれ」からバトンタッチをして半年‥
アッと言う間ですねぇ‥暑い夏を乗り越え終わってしまいました。

小学生の頃、植物学者の牧野富太郎博士の簡単な一代記のような話を
先生が話してくれた記憶があり、興味深く観ていました。


ドラマには描かれてはいませんが
博士はいろいろな面で逸話の多い人だったようです。
究極のオタクに付き合った奥様の寿衛子さんは
富太郎さんを心底純粋に大好きだったんですねぇ‥
でなければとてもとても‥付き合いきれませんよ‥ねぇ‥

寿衛子さんは病を患いながらもなんとか頑張っていたようですが
牧野博士が66歳の時、とうとう55歳で力尽きてしまいました。

寿衛子さんの場合13人(うち6人死亡)の子供を産み
そして、あの働きですものねぇ‥

でも結果オーライということで
寿衛子さんとしては充実した生涯でしたでしょうね。
ジェットコースターに乗ったようにスリル満点の
面白くて飽きのこない人生だったのかも‥しれません。

まわりの人々からの恩恵を受け活動に励んだ牧野博士は
94歳まで独自の人生を全うしたようです。

目を瞑ってドラマを思い出すと
要潤さんの田邊教授が一番印象的だったなあ‥
牧野博士の人生を良くも悪くも大きく変えた人物でしたし
田邊教授の要潤さんは魅力的で興味深く、素敵でした。
昔、細木数子さんの番組にレギュラー出演されていた
当時の要潤さんの様子を思い出しますと
隔世の感がありますよ、ほんと‥

そして10年前にも、今は亡き母と毎朝笑いながら観ていた
「あまちゃん」も明日最終回となってしまいます。


再放送にも拘わらずしっかりと半年間観る事ができました。
古い感じは一つも無く、初めて観るような感覚で
涙したり、屈託なく笑ったりして楽しめました。
こういうドラマが今始まったら楽しいだろうな‥と想います。


趣里さん主演の連続テレビ小説の次回作「ブギウギ」は
「らんまん」の余韻に浸る間もなく
10月2日の月曜日にはスタートします。楽しみ!



昭和の時代を元気に明るく駆け抜けた
笠置シズ子さんをモデルにして描いたドラマだそうです。

歌手時代の様子はわかりませんが
私の記憶の中にある笠置シズ子さんは
主にテレビドラマやバラエティー番組などでおみかけしました。

庶民的な感じで、笑顔を満面に湛えた
ほがらかなおばちゃんという印象でした。
特に私には「家族そろって歌合戦」の
審査員としてのご出演の様子が記憶に強く残っています。


そして、今期も数々のドラマを視聴しました。
すでに最終回を迎えた連ドラの印象を書いてみました。

ラクダと共に砂漠の中に違和感なく溶け込んでいた阿部寛さんと
いつもの、ゆるぎない堺雅人さんでしたが‥
神社の赤い饅頭は次の任務への招集のお知らせ?
エンドロールで流れていた映像の中に映っていた
渡辺謙さんに似たおじさんは誰?お顔の目鼻口の位置間隔が似ています。
家族と言い合ってしまいました‥(平和ですねぇ)
なんだか後味のスッキリしない「VIVANT」。

「silent」とは真逆の芝居でふり幅の広さと、思い切りの良さを見せ
私への株を上げた目黒連さん主演のドラマ「トリリオンゲーム」。

「およー!」という方言に「舞いあがれ」のおばあちゃんを思い出し
五島列島へ郷愁めいた想いを馳せた「ばらかもん」。

腹が立って、イライラしてしまい
観るのをやめようかとずーっと迷っていた「最高の教師」。

途切れる事の無い小芝風花ちゃんの健気な働きっぷりを
関心しながら観ていた「転職の魔王様」。

深田恭子さん大丈夫かな?なんてつい心配が先にたって見ていた
「18/40~二人なら夢も恋も~」。

あっ!善さんもいる!おじさん達がいっぱいだ!と安心し
落ち着いて面白くじっくり観る事ができた「ハヤブサ消防団」。

主演の小野花梨さんの有紗も友達の高山璃子さんの友子も
表現力がリアルで見ているこちらの心がざらりとした
「初恋、ざらり」。



他にもいろいろ見ていましたが、今期一番嵌っているのが
私の年代にとってはとっても懐かしい
ホリーズの「バスストップ」が主題歌の「何曜日に生まれたの」です。
まだ最終回は迎えていないのですが、これからが佳境です。
登場人物の印象を覆すような秘密が
徐々に齎らされてくる様が緻密で面白いです。

こうやって思う存分ドラマを観て楽しむ事が出来る今が
一番幸せです。

さあ!次はどんなドラマを観る事になるのでしょう。
視聴必須ドラマの「きのう何食べた?」はすでに予約してあります。

でも‥とうとう来期は一生さんのドラマはなさそうです‥
それが寂しいし、がっかりです。





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