思い出

2019年11月02日

「流星の絆」は大好きなドラマです!


家族三人で夫の実家に引っ越しをして
ダンボールの荷もまだそのまま積み重なっている
12月28日の仕事納め翌日の早朝
夫は救急車で病院へ運ばれ
翌年の葉桜が目に眩しい頃
あっけなく死にました。

そんな悲劇に見舞われた私は
茹だるような夏の暑さの中を夫の死後の手続きに奔走しました。
その上夫の両親の介護手続き等も加わって
心も体もヘトヘトになりながらふっと気がつくと
私の周りを金木犀の香りが包むように漂う頃となっていました。

テレビを観る余裕などない私でしたが
第一話だという10月期のドラマを
なんとなく観ることなしに流していたのですが
「獅子座流星群」という言葉に思わず反応していました。
それが誘い水となり
私はそのドラマの中にすっかり入り込む事になりました。

それが「流星の絆」というドラマだったんです。


2008年の事でした。

「獅子座流星群」の大出現が騒がれた1998年は
マスコミも世間もこの話題にヒートアップしていました。
世間のムードにたがわず当時11月の流星群極大日の寒い夜
私達家族は地元の高台へ出向きました。
するとすでに100人以上と思われる人々が天体ショーを見ようと
集まっていたのです。

その時の在りし日の夫を含んだ家族の思い出が蘇ったのです。

「流星の絆」の設定ですと1993年秋の獅子座流星群を
小6の兄有明功一(二宮和也)と次男の小4泰輔(錦戸亮)
末っ子の小1静奈(戸田恵梨香)が
神奈川県の横須賀で洋食屋「アリアケ」を営んでいる
両親に内緒でこっそりと見に行く計画を立て実行しました。

そして‥‥

流星群を観て家に戻った三人が目にしたのは
変わり果てた両親の姿だったのです。

「流星の絆」は東野圭吾さんの同名小説を
宮藤官九郎さんの脚本でドラマ化したものです。
夜10時からのTBS金曜ドラマで
2008年の10月17日から12月19日まで放送していました。

「ハヤシライス」と
「大人になったら真犯人捜してさ三人でぶっ殺そうな」が
キーワードのドラマでした。

実は宮藤官九郎脚本という事を知ったのは5年位前の事でした。
本筋はシリアスなのに仕立てがコミカルだった原因が
ここにあったのかとなんとなく頷くに至りました。

でもだからこそシリアスな部分がより染み入ってきた感がありました。

主題歌は嵐の「Beautiful days」
挿入歌は中島美嘉さんの「ORION」なのですが
今でも強く印象に残っていてふっと口遊む事がよくあります。
ドラマの内容と融合しすぎて例えようもなく切ない思いになり
今でも胸がキューンとします。

そして当時の自分の心境とも相まって
このドラマはなぜかずっと後を引いているドラマです。
金木犀の香りが漂う頃になりますと強く切なく思い出すのです。

現在放送中の朝ドラ「スカーレット」のヒロイン戸田恵梨香さんが
あの時の静奈ちゃんである事を思うと
この方はとっても良い役者人生を送られているなあと思います。

兄功一役の二宮和也さん
次男泰輔役の錦戸亮さんの活躍は言わずもがなです。






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2019年10月14日

岸辺のアルバム‥思い出します‥

TBS系で1977年に放送された
「岸辺のアルバム」というドラマがあった事をご存知ですか?

原作・脚本は山田太一さん、プロデューサーは堀川敦厚さん
ドラマのキャストは八千草薫さん、杉浦直樹さん、田中喜子さん
国広富之さん、竹脇無我さん、風吹ジュンさん、新井康弘さん
村野武範さん、原知佐子さん、津川雅彦さん、山口いづみさん
沢田雅美さん他です。

東京郊外の多摩川沿いに居を構えて生活する四人家族の物語です。

ドラマ「岸辺のアルバム」の一家は
ご近所の方がチラ見した程度ですと一見どこにでもあるような
無難な感じの一家に見えたことでしょう。

しかしこの一家はとんでもない
問題をそれぞれが抱えていたのです。

父親の会社は倒産寸前で、母親は不倫
娘は恋人に捨てられた挙げ句恋人の友人からレイプされ妊娠
息子は家族の秘密を知ることで荒れてしまいます。

そして全ての事が明るみになり家族崩壊へ‥‥

そんな家族のゴタゴタの最中に「台風」「洪水」「非難勧告」
と言う非日常的な単語が突然飛び込んで来るのです。

台風によるダムの放水で生じる洪水で多摩川の堤防が決壊したのです。
「避難勧告」を言い渡され持ち出したものは
家族の「アルバム」でした。

父親がいわば儀礼的に撮ってきた綺麗事の家族写真‥

でもどうしても持ち出したかった「アルバム」は
やはりどんな家族であっても家族四人にしかわからない
家族の「アルバム」なんですよね‥

そして‥‥
このドラマの根底に位置する家族の象徴である家が
岸辺諸共洪水の多摩川に崩れ落ちプカリプカリと流れていくのです。

当時20代前半の私は此のドラマを観ていてしんどい思いをしました。
ほんわかしたホームドラマを見慣れていたせいか
不倫、レイプ、堕胎、倒産、女性斡旋という単語がちりばめられた
家族の物語というのはちょっとショックでした。

しかし今考えますとこの家族がそれぞれ抱えていた事情というのは
特別なことではないし、稀なことでもありません。

あの頃は家族のあり方というものに拘泥しすぎた結果
ドラマの家族に違和感を持ってしまったように思います。



このドラマは1974年の台風16号による多摩川の堤防決壊で
狛江市側の家屋19棟が多摩川に崩落流失という
実際に起きた出来事をモチーフにして描かれたものです。

亡くなった私の夫はこの1974年の多摩川の洪水を
当時帰宅途中の小田急線の車窓から見ていたというのです。
ってことは小田急線は洪水の最中運行していたのかしら‥?

今回の台風19号による
千曲川の堤防決壊で家屋が流失する映像に既視感を覚えた私は
すぐにそれが「岸辺のアルバム」の
冒頭の映像である事を確信しました。

https://www.youtube.com/watch?v=tfep0Ep3FpE
ドラマの冒頭で「岸辺のアルバム」の主題歌
ジャニス・イアンの「ウィル・ユー・ダンス」の曲とともに
多摩川の濁流に飲み込まれる家の映像が映し出されます。

ドラマの深刻さと主題歌とが絡み合い
なんとも衝撃的なのですが
逆に主題歌の持つ俯瞰の姿勢が冷静さの呼び水となり
ドラマを遠くから観ているような
なんとも不思議な心持ちにもなりました。

それにしましても千曲川の状況は言葉もありません。
今この日本の天候や地殻の変動等は
予測もつかないことばかりで明日は我が身です。

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wxy812 at 15:30|PermalinkComments(0)

2019年10月12日

凪のお暇を観て‥私も‥そうだった?

凪のお暇を観ていたら‥
もしかしたら私も凪と同じアダルトチルドレンじゃないの
強く思い、確信しました。

だから私は40数年前のあの日この家を出たんです
私の場合お暇なんて綺麗ごとではなく
息が詰まりそうで逃げ出すしかなかったのです。
実家に居続けたら精神がおかしくなりそうでした。
はっきり言いますと親から逃げたのです。

忘れていました。あの頃を思い出しました。

現在の私は今を生きるのがいっぱいいっぱいで
目の前にある仕事を片付ける事に没頭する毎日です。

いいのか悪いのか一度は距離を置いた母の介護と家事と
たまたま引き受けてしまった地域のお役目をこなしながら
ほそぼそと生活しています。

「凪のお暇」で母親と対峙した凪が
母親に対して「嫌い」という単語を言い放った場面がありました。
それを聞いた私は溜飲を下げるというか
いいんだ親に嫌いって言っていいんだとびっくりしました。



ドラマを観ていて凪の思いを理解できていた私は
凪が母親に「嫌い」と言った気持ちが痛いほどわかりました。

私は親に「嫌い」なんて言ってしまったら
罪人になってしまうような気がしていました‥
でもあの場面を観た時
すっごく新鮮な気分になりほっとして気持ちが助かりました。

凪が私の気持ちを代弁してくれたように思いました。

私が現在介護をしている母は私が「おかあさーん」と言って
ゴロゴロと甘えられるようなタイプの人間ではなかったのです。

DSCF2575


幼い頃の私は父親に甘える子供でした。

私の弟はどちらと言いますと母親っ子でしたが
母の思いを受け取りすぎる子供でしたので
ある日母の嫌いな隣人の頭を叩くという事件を
起こしたことがありました。

母は幼かった私にも弟にも大人の事情を
自分の感情の思うままに語ってしまっていたのです。

その後弟は自家中毒という医師の診断で
しばらく苦しんでいました。

父はそんな日常の細かい母と子供達の事は
多分知らなかったと思います。
日中の私と弟は母に言われるままされるままに
生きるしかありませんもの‥

私が現在母の介護をしているのが不思議な位
今考ると許せない事ばかりを母は私にしてました。

それでも子供というのは親に褒められるよう
いい子になろうと思うものなんです。

親と決別してもよかったのかもしれませんが
今となってはもうどうでもいいと思っています。
だからこうしているのです。

でも‥
もしかしたら‥アダルトチルドレンの末路なのか?
まだいい子になろうと思っているのか?私は‥
褒められようとしているのか?
自分を埋没させた生き方しかできなかったような気がします。




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wxy812 at 16:03|PermalinkComments(0)