リビングウィル
2019年11月18日
リビング・ウィル
母も私も尊厳死協会に入っています。
— 凌ぎのベティ (@suzume0655) November 16, 2019
普段しっかりとした意思表示を
周囲に伝えておくことが大事だと思います。
余計な気遣いを周りにさせなくてすみます。#日本尊厳死協会 #リビング・ウイル https://t.co/Op0jXUAhjh
私が日本尊厳死協会を知ったのは
2004年に亡くなった
父の介護や看護から看取りに至る最中でした。
父の治療法や適している病院などを調べていると
生命維持装置の記事にぶち当たりました。
その中に日本尊厳死協会、リビングウィルという
見慣れない言葉があったのです。
日本尊厳死協会とは命の終わりが近づいたら
延命処置を望まないで、自然の摂理にゆだねて寿命を迎える
自分の意思を表した「リビングウィル」を発行している協会です。
つまりリビングウィルとは
自分自身の人生の終末期には、このようにして欲しいと
希望をのべておく事前指示書のことだったのです。
良く混同されてしまうのが「安楽死の合法化」です。
慈悲と思いやりが基本となってはいますが
自殺幇助は日本も含め多くの国が犯罪と定めており
延命治療を希望しないリビングウィルとは異なるものです。
尊厳死宣告は公正証書で宣言する方法や
私のように日本尊厳死協会に入会し作成する方法があります。
しかし法制化されているわけではありません。
理由の一つとして「国が個人の死に介入すべきでない」という
国としての姿勢もありますが、市民レベルの意識の低さや
意思表示の困難な知的障害者の団体からの懸念の声等もあり
なかなかスムーズには進んでいません。
ですからリビングウィルが準備されていたとしても
親族の誰かが訴えを起こしますと
治療をやめた事で医療者が殺人を疑われる可能性があり
免責を認める法律のないなかで本人の希望だからと
生命維持装置を外す事はできないと言う声は多いのです。
私は以前姑の姉のお見舞いに出向いたことがあります。
私からみると義理の伯母にあたる人なのですが
病室に入り話しかけても何の反応もなく
ただ寝ているだけの状態でした。
しかし肌理細かい白い肌はまるで幼女のようにピンク色に輝き
80歳をとうに越えているとは思えない程でした。
聞きますとすでに6年もこの状態だということでした。
栄養が行き渡っている上に陽にあたらないという状況下で
あのような肌になるに至ったのでしょう‥
なんとも切なく不思議な光景でした。
あの時の伯母の様子や
父親の病死までの過程
また、その後に夫が病に倒れ、死に至るまでを経験した私は
つくづく思った事がありました。
人が死を迎えるにあたり判断を一歩間違えると
傍にいる人々を
過剰に巻き込んでしまう危険性があるということです。
人は病床に臥してしまいますと他者の時間と労力を
頂戴しなければ生きていけません。
その上治療方法や手術等の承諾なども委ねねばならなくなります。
自身の意識がしっかりとしているうちはいいのですが
もし意識がなくなってしまった場合
承諾等の判断は他者が決定しなければなりません。
生命維持装置の取り付けの判断もそうなります。
意識もない自分が生かされている光景を想像すると
やるせなくなりますし
他者に余計な気遣いはさせたくないです。
それならばリビングウィルを準備して
しかも周囲に知らせておけばいいかなと思ったわけです。
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wxy812 at 15:01|Permalink│Comments(0)