僕らは奇跡でできている

2020年05月10日

パンとスープとネコ日和と、きのう何食べた?と僕キセと‥

緊急事態宣言の期間が31日まで延長されました。

もともと在宅介護事態が自粛生活のようなものです。

父亡き後の実家で一人暮らす母と
夫に先立たれた娘である私はある事をきっかけに
9年前から一緒に暮らすようになりました。
当初お互い自由気ままに持ちつ持たれつ
頃合い良く楽しく生活していました。

しかし何れ来る道だったのでしょう
昨年の入院がきっかけで母は歩行が思うようにいかなくなりました。
現在はリハビリの甲斐もあり少しづつ杖をついて
何とか歩けてはいますが筋力が頗る落ちているので
家の中を伝いながら歩く事はできても
外の一人歩きは到底無理な状態です。

今回の新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛は
私と母の生活にはさしたる変化を齎すこともないと思っていましたが
私の外への動きが縮小されることと
在宅介護なので外部からの訪問回数が減ることにより
思った以上の空き時間が生まれました。

仕方がないので老母と共に観るわ観るわ
録画済みのドラマ、Amazonプライム・ビデオ等をがんがんいきました。
 
沢山観たドラマや映画の中で
「僕らは奇跡でできている」は母が特に夢中で観たドラマです。
その次にお気に入りだったのが「パンとスープとネコ日和」と
「きのう何食べた?」ですねえ‥

母は気に入った映画やドラマを観る時、姿勢が前のめりになります。
しかも眠らないのでわかります。
観始めて10分で眠るか観続けるかが線引きです。
母は現在89歳ですが最近はTVを自身で選んで観ることがなく
喜怒哀楽も乏しく覇気も無くなっています。


その母が「僕らは奇跡でできている」を観て
親が自分の子供の特質を認めない不条理な態度と
主人公の一輝(高橋一生)の言葉の数々に
とてつもなく反応して涙を流していました。
その人の凄いところを百個言うという場面では
「ほーっ!」と声まで発して感情を表に出していました。


「パンとスープと猫日和」ではロケ地、建物
美味しそうなサンドイッチに一方ならぬ興味を示しました。
もちろん姿勢は前のめりです。
私もこのドラマにすーっと入ってしまいました。
全てのトーンに抵抗感を覚えること無く興味深く誘ってくれます。
主人公の潔い生き方と他人との距離感が心地よくすがすがしく
媚びることのない様子にも好感が持てて溶け込むように観ました。

ロケ地の植物や建物の間を縫う柔らかい風が
そこを歩く人々にも優しく触れながら流れていきます。
そんな何気ない様子を観ていると
色々ある日常だけどそう悪い事もないのか‥と思えてきます。

そしてテキパキと作るサンドイッチが美味しそうです。
あれだけボリューミーですとスープがあれば充分過ぎる程です。
「手際がいいねえ‥美味しそう‥」と
母は久しぶりに感想を口にしました。

「緑が多くて随分と広そうな公園だねえ、いい所を歩いているねぇ」と
母はロケ地の公園にも興味を示していました。
羽根木公園と書いてありました。

以前、高橋一生さん斎藤工さん金子ノブアキさん出演の
「ボクらの時代」の中で皆さんがほとんど一択で遊んでいた公園で
5時になると「変態がホニャララ」と言っていたあの公園ですよ‥



それにしましてもいいドラマに出会えました。
続編があるようなので観てみたいと思います。

小林聡美さん、伽奈さん、もたいまさこさん、光石研さん
塩見三省さん、美波さん、加瀬亮さん、岸恵子さん、市川実和子さん他
キャストも素敵な役者さんばかりです。
原作は群ようこさんの同名小説です。

「きのう何食べた?」に関しての母は
料理をする過程をやけに興味深そうに
顔を突き出し前のめりで観ていました。
私も楽しく観ました。
色々想像しますと切ない部分もありましたが
愛を感じるドラマで好きです。

「きのう何食べた」というタイトルで想像つくと想いますが
二人の生活の中の悲喜こもごものできごとが
二人の食生活とともに穏やかに描かれいて
母同様、私も結構嵌ってしまいました。

筧史朗と矢吹賢二はゲイカップルです。
弁護士で倹約家の筧史朗、美容師でロマンチストな矢吹賢二は
2LDKのアパートで同棲中です。

大晦日の夜仕事を終えた矢吹賢二(内野聖陽)は仲間との忘年会の後
里帰り中で筧史朗(西島秀俊)の居ないアパートへそそくさと帰り
手慣れた様子で一心不乱に野菜や肉を炒め
サッポロ一番みそラーメンをそれは美味しそうに調理し
電話が鳴っても無視し無我夢中で食する様が印象的でした。

このドラマは映画化が決定しているそうです。 

この先も暫くは母と映画やドラマを観る時間がたっぷりありそうです。
適度な運動も忘れずにコロナには気をつけて過ごします。
 
しばらくは離れて暮らす『コ』と『ロ』と『ナ』
つぎ逢ふ時は『君』という字に 


大阪府のタナカサダユキさんという方の短歌ですが
私も息子一家とそろそろ逢いたいなぁと思います。






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2019年11月30日

「好き」第1話チャーシュー麺‥

昨年の10月期の「僕らは奇跡でできている」から
1月期の「みかづき」、4月期の「東京独身男子」
7月期の「凪のお暇」と続き
高橋一生という俳優を思う存分満喫出来た一年でした。

しかしここへきて一生さんの供給が途絶えてしまいました。
やはりドラマや映画や舞台のいずれかは観続けたい
というのがファン心理なのでございます。

ピエール瀧さんの問題がなければ
映画「ロマンスドール」は今頃すでに
公開されている頃だと思うのです。
でも待つ時間が長いほど感激度は増しますので我慢します。

「ロマンスドール」は来年1月24日公開です

で、ぽっかりと空いたこの時期に
過去作をゆっくりと鑑賞しました。

1958年、1981年、2000年という異なる3つの時代を
田中麗奈さんが演じる2000年制作の
インターネット映画「好き」を久しぶりに観ました。
1話が30分のオムニバス形式の作品で
2001年3月までに500万アクセスを突破したそうです。

その中の1958年の第1話「チャーシュー麺」という作品に
高橋一生さんが出演されています。

DSCF7563

ラーメン屋の店員古賀直子に主演の田中麗奈さん
アウトローに生きる青年安藤秋生に高橋一生さん
ラーメン屋の主人に石丸謙二郎さんという役どころです。

DSCF7579

福岡の久留米から集団就職で上京し
横浜の裏通りの鄙びたラーメン屋「みなと軒」で働く直子(田中麗奈)は
ある日チンピラに追われている安藤秋生(高橋一生)の
ただならぬ様子を見てかくまうことになります。


チンピラから無事逃れることが出来た秋生でしたが
所持していたピストルを
「みなと軒」のゴミ箱へ誤って置いてきてしまいます。

後日直子はゴミ箱の中からピストルを見つけ
自分のアパートへ持ち帰ります。

秋生に問われた直子はピストルを渡すと
秋生はお礼にとラムネを直子に渡し海辺に誘います。

DSCF7574

話しをしているとお互い同郷である事がわかるのです。

この時秋生は19歳直子は17歳です。

二人は昭和30年代、集団就職という形態で
玄海という列車に乗り上京し就職したのです。

秋生は天井で回る3機の扇風機を凝視し
速度の違いに気がつくほどの
留まった精神状態で硬い座席の玄海に乗車していたのす。

15歳の少年達全てが希望に燃え上京していたとは思えません。
開口一番「さびしくないか?」と直子に聞いた
秋生の心の中、胸の内は充分推察できます。

当時大企業に採用された少年はいいのですが
零細企業へ就職した少年などは大変な思いをしたようです。
労働条件が考えられないほど悪く
ゆえに離職率は高かったようです。

右も左もわからない都会にいきなり放り出された
15歳の身の上に起きる栄光と挫折の状況は
あまりにも過酷で切ないです。

当時パーセンテージの高かった非行少年と言われる少年達は
故郷を離れ挫折し離職となり
行き場のない状況下での結果だったのだと思います。

秋生を見ているとそこまで思いがめぐります。

そして‥秋生は直子がゴミ箱から見つけ出したピストルで
組長を狙撃する計画を打ち明けるのです。



その後全てをやり終えた秋生は
閉店間近の「みなと軒」へやってきます。
自首する前に「みなと軒」のラーメンを食べたかったと
秋生は言います。

直子は主人の帰った後の調理場で
ラーメンを作ります。
そして‥‥チャーシューを5枚ラーメンの上へ置きます。

狙撃事件のニュースを見ていた店のお客が19歳の秋生が犯した罪は
5年だと言ったのを思い出したのです。
直子は一枚が一年5枚だから5年と決め
チャーシューを置いたのです。

DSCF7562


この作品は昔観た東映のヤクザ映画を
どこか彷彿とさせるものがありました。

舞台は昭和33年の横浜の港近くで営む
裏通りというより路地裏の鄙びたラーメン屋です。
戦後13年位の横浜の事情はまだ不安定だったと思います。

集団就職で田舎から上京したものの
すっかり横道に逸れてしまった秋生ですが
懐かしい故郷の匂いを直子に求め
直子もまたきっかけはどうであれ
同郷の秋生の事が気がかりになるのです。
人を好きになるのに事情や状況は関係ありません。

危うそうな秋生と健気な直子。
二人の心に潜む寂しさという共通の思いが重なりあうことで
お互いの事が胸に宿っていったのでしょう。

DSCF7571

田中麗奈さんは全てを表情で演じていたと言っても過言ではなく
まだお若い時期なのに改めてこの方の芝居の凄さを感じました。
高橋一生さんはアウトローで鉄砲玉のような危うさを持つ青年役ですが
土臭さと寂しさとそして怒りを含んだ何とも言えない様子を
やはりその表情で充分に感じる事ができました。

30分という短い作品なのですが
昭和30年代の空間がそこに広がり
少しかび臭く感じる空気が漂よっていて
年代的に郷愁を誘われました。

この作品は余韻をもたせて終わりますが
二人のその後を知りたくなります。
一回観たら忘れられない作品です。




好き [DVD]
田中麗奈
バンダイビジュアル
2001-08-25





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2019年04月18日

僕キセ!日本映画専門チャンネルで!


「僕らは奇跡でできている」
4月20日(土)午後1時15分~イッキミですよー皆様

私、思いますに何でもかんでも視聴率でぶった切る世界って
いつからなんだろう
本当に質の良いドラマや熱のはいったドキュメントもの等が
結構軽く扱われてしまう昨今
ちょっと寂しい思いをしている少人数派に属する私です。
このドラマもいろいろ言われました。
その私がおすすめするこのドラマ

登場人物の言葉ひとつひとつに
ちょっと耳を傾けてもいいかなという想いに駆られます。

主人公の一輝は世の中の雑音に囚われない人物です。

この人物の出来事へ対する捉え方は
今まで私が考えつかなかったというかその視点も無かったことばかりで
観ていて眼が醒めるようでした。

視野を広めるなどとおこがましいことでなく
こんなふうに捉えるのかあ‥へえ‥でいいと思うのです。

忘れられないドラマです。一輝ちゃんは宇宙から帰ってきて
今何やっているんだろう?続編が観たいくらいです
一緒に宇宙へ行った亀のジョージはもちろんますます元気のはずです。
亀は万年ですので「宇宙亀」と崇められ終いには「亀仙人」として
語り継がれるのでしょうねえ‥

とってもいいドラマですよ

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