大林宣彦

2020年05月14日

転・コウ・生!面白い!

5月8日(金)にNHKで放送され
録画してあったテレワークドラマ
第3夜「転・コウ・生」を先程楽しく観ました。

キャストは柴咲コウさん、ムロツヨシさん、高橋一生さん
猫のノエルさんの3人+ネコ一匹です。
そして脚本が直虎の森下佳子さんです。



新型コロナウイルス達が中国の武漢から
日本へそして世界中の国々へと侵入してからというもの
人々の日常の流れは滞るようになってしまいました。

三密を避けるということは劇場での観劇はもちろん
映画館での鑑賞もままならないわけですから
役者さんにとっても重大なる影響を及ぼしました。

ましてや沢山のスタッフを伴っての映画、ドラマ等の
撮影からして出来ない状況なのです。
ですから役者さんは自粛というより
自宅待機の状態で居るしかないわけです。

だからこそNHKはお互い接触すること無く
打ち合わせリハーサル、本番収録等も直接会うこと無く
メイク、衣装、小道具等の準備から
機材のセッティングRECボタンの操作まで役者さんがこなすという
今だからというドラマをつくったわけです。

ドラマを観て柴咲コウさんムロツヨシさん高橋一生さん
猫のノエルさんの魂が入れ替わるということでまず思ったのは
「転・コウ・生」は大林宣彦監督の
「転校生」のオマージュ?ということです。

転校生
                                                        (C)東宝     映画「転校生」

コロナ自粛で自宅で待機している柴咲コウさんは
「皆さんどうしているかな?」
と想いを巡らしながらムロツヨシさんへの届け物を
今送るという行為は不要不急なのかどうか戸惑っていると‥
あららら?
魂が??気がつくと柴咲コウさんとムロツヨシさんが
入れ替わってしまいます。
ドタバタしていると猫のノエルが!!高橋一生さんと
入れ替わっているじゃないですか!

これは不条理の物語です‥

で、森下佳子さんの脚本ですもの‥

猫のノエルに入れ替わった「イッセイ」さんが
コウさんに入れ替わった「むろ」さんに
「殿、どうもご無沙汰しております」とサラリと挨拶し
一生さんに入れ替わったシバサキコウさんが
「今日ね、月がとってもきれい」とか言いながら
月夜を皆で見上げるのです‥

一生さん直虎15

直虎を彷彿とさせる台詞を魂入れ替わりの最中に言わせるわけです。

直虎ファンとしてはもうたまらないわけですよ

リモートとはいえ3人の呼吸の熟れ感は「おんな城主直虎」という
ゆかりがあるからこそでしょうね。

しかも、この「転・コウ・生」の放送日が
素晴らしかったフラワームーンの翌日でした。
5月8日の月も負けず劣らず素敵でした。
このタイミングを合わせたのかしら?と思わざるを得ないです。

結局3人+猫一匹の魂は予告もなく縦横無尽に
入れ替わって行くのです。
魂は急に体と環境が変わるのであたふたするのですが

そのうち冷静さをとりもどしつつ
こうなれば臨機応変、その場で直面したことに臨み
適切に処置しながら対応するしかないという意識が芽生えます。

そうですよねえ‥

コロナ前、コロナ後では世界が違いますもの。

私達はすでにコロナ前のようには生きてはいけません。

だったら柔軟な姿勢で変化の中をケロリと生きる力が必要です。
心にも体にも免疫力をつけなければ生き抜く事は出来ません。

そして‥‥
一生さんに入れ替わった「むろ」さんはカフカの『変身』の芝居を
ムロさんに入れ替わった「イッセイ」さんはライブ配信のお仕事を
ノエルに入れ替わった柴咲コウさんは
「のえる」になってソファーでゴロゴロといろいろ想う‥

不条理な中をあすの風を待ちながら‥今日を生きています。

転とは変化です。コウさんはその変化の中を生きるわけです。

だから「転・コウ・生」‥

なるほど‥



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2020年04月22日

「時をかける少女」を観て思うこと

「時をかける少女は」
1965年から1966年にかけていわゆる学年誌に連載された
筒井康隆さんのヤングアダルト向けのSF小説です。

奇しくも映画の中で主人公がテレポーテーション
タイムリープに陥った4月18日
テレビで「時をかける少女」を観ました。

先日お亡くなりになりました大林宣彦監督の追悼放送です。

映画が公開された1983年は原田知世さんが歌う
松任谷由実さん作詞作曲の主題歌がどこからともなく流れていて
話題にもなっていた記憶があります。
あれから37年経つのですね。


観ようと思っていたわけではなく
母をデイサービスへ送り出し家事も済ませ
昼食を摂りながらテレビを見ている流れで
「時をかける少女」に行き当たったのです。

うん?と思いましたが興味が湧いて観てしまいました。

原田知世さんそして尾美としのりさんがお若い!
高校の教師役の根岸季衣さんや岸部一徳さんも
37年前の映画なのでそりゃお若いのは当たり前ですよね。

『高1の芳山和子は4月16日土曜日幼馴染で同級生の堀川吾朗と
深町一夫と一緒に理科室の掃除をしていました。
男子二人が鞄を取りに行った間一人になった和子は
ラベンダーの香りを嗅いだ途端目眩のような症状に見舞われ
そのまま気を失ってしまいます。
それ以降和子は時間の流れが前後する不思議な現象に悩みます。

82047705

4月18日月曜日の夜にかなり大きい地震があり
和子が家族と庭で避難していますと
幼馴染の吾朗の家の方面へ
消防車が走って行く様子を察知した和子は心配で駆けつけます。
途中で一夫と会い二人で現場へ行きますが
吾朗の家は事なきを得て無事でした。

しかしその夜和子は落ちてくるお寺の瓦から
吾朗を救うリアルな夢をみたりして安眠できず朝を迎えます。

翌日は19日火曜日だと思い登校しますとなんと18日月曜日なのです。
和子の感覚からしますと一日戻っているのです。

和子は一夫に相談します。一夫はタイムリープだと説明します。
そして地震も火事も再びその夜に起こります。
確かめるため前回のように火事の現場へ駆けつける和子は
ばったり一夫と行き会います。
その時和子はふと一夫の指を見るのですが
幼い頃の怪我の痕があるはずの部位にありませんでした。

次の日の朝登校中の和子は
夢で見た場面と同じシチュエーションに気づき
いち早く吾朗の体を押して落ちてくるお寺の瓦から吾朗を守るのです。

吾朗の指を見ると幼い頃の記憶にある指の怪我の痕が
吾朗の指にあるのを確認します。

不審に思った和子は一夫の家へ行きますが一夫は見当たりません。
和子は再びラベンダーの香りを嗅ぎテレポーテーションします。

海に面した絶壁で
植物の観察をしている最中の一夫と会う事が出来ます。

その後二人は再び高校の理科室へテレポーテーションで移動し
一夫の口から自分は未来人だと打ち明けられます。

自分は植物が無くなってしまった2660年から
植物が生息する時代にやってきた
主にラベンダーを探している薬学博士で
研究の為に街の老夫婦の孫となって同居し
吾朗と和子を含む街の人々を操作した事を打ち明けるのです。』

それにしましても学校の理科室へ
テレポーテーションで移動するCG映像の場面は
えっ!え?え?えっ?ーって思いました。
あまりにも稚拙に感じてしまい引き気味になってしまいました。
もう少し何とかできなかったのかな?
などと素人ながら考えてしまいました。

DSCF8119

1983年はこんなに古い感じだったかな?などと思いました。

どうでもいいことなのですが
体育の時間に原田さん着用のジャージのブルマーが
白なんです‥あまりにも以外で結構ビックリしました。
しかもシャツをブルマーの中に入れているのです‥
年代はもっと前ですが私も同じデザインの紺色は着用していましたが
シャツの裾はブルマーの中へは入れた事はなかったですねぇ‥

違和感を覚えたのは原田知世さんの台詞の抑揚です。
意図しての事なのか発する言葉がそこに留まらず
どこかへフワリと飛んでいくようで
生活感が無く表面を滑っているような印象をうけました。

深町一夫役を演じた男優さんは表現がどこかぎこちなく
投げかける視線の先に実感が乏しく残念でした。
もっとミステリアスな雰囲気が欲しかったです。
すみません生意気なことを書きまして

しかし登場人物たちが暮らす街の坂道といい階段といい
独特の形状の街だと感じて観ていましたら
ロケ地は尾道だと知り合点がいきました。

もしロケ地が都会の真ん中だとしたら味気なかったでしょうね。
街中の路地や石段や建物から漂う何かが潜んでいるような気配が
夢を観ているような時間の流れの中を行き交う和子を
まるで不思議の国のアリスのように仕立てあげ
ジブリのアニメっぽい趣さえ浮かび上がらさせていました。

ロケ地が尾道で良かったなあと思いました。

映画のラストで未来人である事を和子に伝えた一夫は
自分自身と自分を知る人々全ての記憶を消してから
2660年に戻ると伝えます。

一夫を好きになっていた和子にとっては悲恋ですよね‥
一夫は「時間は過ぎて行くものじゃなく、やって来るもの」と
和子に伝えます。思い出に浸るよりその時を生きるということですか‥

DSCF8134


私がわからないのは和子は一夫に記憶を消されたのですが
ずっと一夫に拘泥しているとしか思えない生き方をしていることです。

幼馴染の堀川吾朗とお付き合いはしているようですが誘いも断り
大学卒業後はひたすら薬学の研究に打ち込む
研究者となっていたのです。
和子にとってもはや時間はやって来るものでなく
時間は過ぎて流れ尽きていくものでしかないようです。
だとすると未来人である深町一夫は
罪な事をしたとしか言いようがありません。

研究所の廊下で大人になった一夫と再び遭遇する和子ですが
少し感じるものはあったようで
お互いが振り向きはしますがそのまま通り過ぎます。
なんだろう?何を意味しているのか私にはよくわかりませんでした。

記憶は消えても潜在的に愛は消えないということ?
映像を観ている限り和子がそれほど一夫を深く愛しているという想いが
こちらに伝わってこなかったせいか違和感を覚えてしまいました。

別れ際は涙を流していましたが
淡い初恋のような感情だと思っていました。
もし深町一夫が和子の前へ現れていなかったら
とっくに吾朗と結婚していると思うのです。

というわけで私にとって腑に落ちない映画なのは確かです。
録画しましたので又観てみます。

実は「時をかける少女」を観ている最中に
私は1970年代にNHKで夕方の6時代に放送されていた
「タイムトラベラー」というドラマを思い出したのです。

ストーリーが似ているので調べてみましたらなんと!
筒井康隆さんの小説「時をかける少女」は
「タイムトラベラー」として最初にNHKでドラマ化された事が
わかったのです!知識も無く観ていたのでビックリしました。

当時私はこのドラマが大好きで楽しみに観ていました。
深町一夫(ケン・ソゴル)役の俳優さんの
ピタッっとした黒い上下の衣装が
妙に印象的で不思議な雰囲気とともに忘れられずにいました。

映画の深町とはタイプは全く違います。
洗練された感じで大人っぽい雰囲気の記憶があります。
遠い昔のことなのであまり細かく覚えていないのですが
つぼにはまったドラマでしたねぇ‥
ケン・ソゴル役の俳優さんは60代後半位にはなっているでしょうね‥
かれこれ50年近く前になるのかしら‥こわ!


大林宣彦さんいろいろ言ってすみません。
楽しませていただきありがとうございました。

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