松たか子

2023年03月09日

NODA・MAP新作「兎、波を走る」に高橋一生さん!



劇作家、演出家、俳優でもある野田秀樹さんが率いるNODA・MAPが
2年ぶりの書き下ろし新作を上演します。

新作のタイトルは「兎、波を走る」だそうです。
そういえば今年は兎年だったっけ‥
「うさぎなみをはしる」は諺だそうで‥初めて知りました。

『さざ波の立つ水面に月あかりが当たると
白く輝き、兎が走っているように見えることからきているそうです。

又、兎というのは水を怖がるそうで
水の中に深く入る事はなく
仏教で悟りの浅い段階にとどまっている者をいうそうです。』

物語設定は「"潰れれかかった遊園地″を舞台に
繰り広げられる″劇中劇(ショ―)"のようなもの」で
″アリス″が登場するようです。
果たして、あの不思議の国へ迷い込む″アリス″なのか?どうなのか‥

タイトルからしてなんだか、曰くありげです。
野田さんは「なんともいたたまれない不条理」を
感じ取っていただければと書かれています。
「兎波を走る」の響きから不条理を感じるストーリーとは?

キャストは高橋一生、松たか子、多部未華子、秋山菜津子
大倉孝二、山崎一、大鶴佐助という
スペシャル版ともいえる皆さんです。                                              

大方、一生さんとはドラマで共演なさっていて
気心が知れた方ばかりですね‥
秋山菜津子さんは白井晃さんの奥様なんですね‥ご縁が重なります。



東京公演2023年6月17日(土)~7月30日(日)東京芸術劇場プレイハウス
大阪公演2023年8月3(木)~8月13日(日)新歌舞伎座
博多公演2023年8月17日(木)~8月27日(日)博多座という日程です。

一昨年WOWOWの特集でNODA・MAPの公演4作品を観ました。

気が付くと人間の真理や、真相がしっかりと潜り込んでいて
最後にはまるで深い海の底に沈んだような心持ちにさえなるのですが
光はしっかりと差し込んでいました。
変わり玉(色が何色にも変わる飴)のように、一筋縄ではいかないのが
野田さんの演劇の世界のような気がします。

とにかく、観に行かなくちゃ!
一生さんの芝居を観に行かなくちゃ!!

昨年の一生さんの「舞台2020」はやっぱり7月で
渋谷駅から徒歩7分程のパルコ劇場ですが
閉口するような人口密度の高さ、蒸し暑さは
老体にとって、なかなか厳しい道のりでした。

今回の「兎、波を走る」は、母の介護で断念せざるを得なかった
2021年の「フェイクスピア」の時と同じ
東京芸術劇場プレイハウスということで
駅から直接行けると聞きました。少し楽が出来そうです。

夏場で長丁場の舞台なので、皆さん体調には神経使うだろうなぁ‥

楽しみ!!!



東京公演のチケット一般販売は5月28日10時から
大阪公演、福岡公演の一般チケット販売は
7月8日10時からとのことです。





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2021年07月02日

大豆田とわ子と三人の元夫を漸く観ました

録画した「大豆田とわ子と三人の元夫」を観ました。




ドラマの骨組みは
建築士であり建設会社社長という肩書を持ち
高校生の娘と暮らすシングルマザー大豆田とわ子を
過去にとわ子と結婚し離婚した三人の元夫達が取り囲みます。

その周りを、とわ子の父親、親友
とわ子が社長を務める建設会社の社員たち
要所要所に現れる4度目の結婚をとわ子に意識させる男たちと
三人の元夫達に近づく女性達も加わり刺激的な展開を繰り広げます

そんな人達と絡みながらの
とわ子と三人の元夫の不思議な関係性の展開は
とわ子という人間の生活と人物像を浮かび上がらせます。

それと共になかなか嵌め込むことの出来ない

マンションの外れた網戸の存在が事ある毎に登場します。
網戸と対峙するとわ子の様子がすっきりとしない空気感を漂わせます。

本当は自分で嵌めることぐらいできるはず‥‥

「網戸が外れるの‥‥」って誰かに言いたい‥とわ子なの?‥




亡くなった母親の葬儀はとわ子の社長就任の日と重なりました。

お墓の事は業者に頼んであるからメールを見て相談してと
母から言われていたとわ子は、母のパソコンを開こうとして
パスワードが設定されている事に気がつきました。

設定したのは離婚した三人の元夫の誰かだと娘の唄に言われ
パスワード解明のため三人の元夫を訪問したのがきっかけで
とわ子の母にとって曾て息子であった元息子三人は
いみじくも四十九日法要と納骨に揃って出席するに至ります 

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              フジテレビ系 大豆田とわ子と三人の元夫 より

とわ子の両親はとわ子が幼い頃離婚し
とわ子は母に引き取られて育ちました。

ある日少女のとわ子は、母に問いかけました。
「お父さんは何でお母さんと離婚したの?」
すると母は「お母さんて大丈夫すぎるんだろうねぇ‥
一人でも大丈夫な人は大事にされないものなんだよ‥」と答えました。
「ふーん‥」
「とわ子はどっちかなぁ?
一人でも大丈夫になりたい?誰かに大事にされたい?」
という母の問いに「一人でも大丈夫だけど、誰かに大事にされたい‥」
「そう‥」
「でも誰も見つからなかったらどうしよう!」
「その時はお母さんに甘えなさい」

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              フジテレビ系 大豆田とわ子と三人の元夫 より

甘えなさいと言ってくれた母がいなくなってしまったとわ子なのです。

母の葬式の帰り、住宅のベランダに干してあった布団が
風で吹っ飛んだのを見たとわ子は
「あ‥ふとんがふっとんだ」という駄洒落を思い浮かべます。
現実化した駄洒落は、とわ子にふんわりと掛かっていた
母という暖かいふとんがふっとんだ事を示唆します。

「悲しいって言えば悲しいんだろうけど
言葉にしたら言葉が気持ちを上書きしちゃう気がしてさ
なんかね、ふわふわしちゃってんだよね」ととわ子は言います。

後から考えると亡き母は自分が浄土へ旅立つ前に
3枚の綿(三人の元夫)で誂えた1枚分のふとんを
とわ子へ送り込んだような気がします。

人生には愛別離苦はつきものですが、出会いや、生命の誕生も経験し
裏切られたり、騙されたり‥助けられたり、助けたり
守ったり、守られたり、愛されたり、愛したりと忙しいです。

徐々にも急にも変化をしていくものだし
思いもかけない出来事に驚く事だっていっぱいあります。
生きてこそ、転んだり起き上がったり
迷ったり、立ち止まったりしながら進んで行くのですよね‥

とわ子の人生も結婚生活を送っていた時は
仕事と家庭と子育てとの渦中に確かにいたはずです。
離婚の理由は描かれていましたが3回とも頷くものがありました‥‥


短期間に母と30年来の親友綿来かごめを亡くしてもいるとわ子ですが
二人が居た頃の様に、思い出す事もあれば忘れる事もありで
折り合いをつけ毎日の生活を送っていたようです。

実は一回目の結婚相手の田中八作は(娘唄の実父)
もともと、とわ子より先に綿来かごめと知り合っていました。
八作はかごめが好きでしたが、かごめはもともと‥‥
「別に理由はないんだよ。恋が素敵なのは知っている。
キラキラって瞬間があるのも知ってる。手を繋いだり
一緒に暮らす喜びもわかる。ただただただただ恋愛が邪魔。
女と男の関係が面倒くさいの。私の人生にはいらないの」という
考えを持つ人間でしたので八作は想いを遂げることなく
何故か?かごめから紹介された大豆田とわ子と結婚するのです。

勘の良いとわ子は相手が綿来かごめとはわからなかっのたですが
八作にはとわ子以前に
想いを寄せている相手がいる事に気づいたのです。

そして今回の再開後、八作が想いを寄せている相手がひょんな事から
まさかまさかの綿来かごめだったという事を知ったとわ子なのでした。

でもその綿来かごめはじゃんけんのルールを知らないまま
じゃんけんが出来ないまま、たまに寂しいまま
部屋に描きあげた漫画を残して死にました。
とわ子は残されたその漫画作品をコンクールに応募するのです。
そして漫画家「空野みじん子」は
みごと佳作のトロフィーをゲットしました。
かごめに対し黙々と具体的に動けるとわ子に脱帽です。


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          フジテレビ系 大豆田とわ子と三人の元夫 より

ある日とわ子の父親は「あなた自転車乗れないでしょう‥?」と
とわ子に聞きます。「乗れないねえ‥」と、とわ子は答えます。
父親はとわ子に自転車を教えずに家を出た事を悔いているのです。

「あなたはすごいなあ。一人でそんなにりっぱになって」

「お父さんとお母さんが
あなたを転んでも一人で起きる子にしてしまった。
母さんは悪くない。俺のせいだ」
と言いながら父は外れた網戸をしっかり嵌めて滑らせてくれます。

その父にとわ子は三人の元夫、田中、佐藤、中村の名を並べ
みんな私が転んだ時に起こしてくれた人達だし
お父さんだって支えになっているよと伝えます。

自転車を教えなかった事に拘る父に
とわ子は言います「自転車おしえてよ」と‥

何れにしてもとわ子は「一人で生きられるけど
一人で生きたいわけじゃない」のです。

最初の夫田中八作はとわ子の母親から言われた事があります。
「この子は強がりだからどうか一生大事にしてやって」と‥

そりゃ一人は孤独ではあるけれど生きてはいけます。
でも縁のある周りの人々に支えられたり支えたり
ケンカだってするかもしれないけれど
ワチャワチャ関わりあいながら生きていたいですよね‥

母の四十九日以来盛り上がっている三人の元夫との関係は
いつまで続くのかわからないけれど
少なくもとわ子の穴にいい影響を与えているようです‥


遺品の中から見つけた母が書いたラブレターの相手を
娘の唄と共に探し当て、会ってみたらなんと女性だった出来事は
以前から母の背後に感じていたモヤモヤの正体はこれだったんだ
と、納得するには充分のようでした。

父親は知っていたのでしょう‥‥

彼女(國村真)は言います。「(母が)家族を愛していたのも事実。
自由になれたらって思っていたのも事実。矛盾してる。
でも誰だって心に穴をもって生まれてきてさ
それを埋めるためにジタバタして生きてんだもん。
愛を守りたい。恋に溺れたい。
一人の中にいくつもあって、どれも嘘じゃない。」と‥‥

とわ子は涙を流し聞いていました。

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             フジテレビ系 大豆田とわ子と三人の元夫 より

「時々ここに遊びに来ていいですか?」と
とわ子は母が愛した人に聞きました。

そんな母親のとわ子が國村真と談笑する姿を
娘の唄がしっかりと見届けたその時
唄の表情からキラッとした決意が浮かび上がるのを感じました。

何があってもごはんを食べ
ゴミ置き場にゴミを置き、会社に行って仕事をし、社長業もこなし
会社の一大事もなんとか乗り切り
元夫たちと客観的に柔軟に楽しんで付き合うとわ子‥

遠くの事より近くの視点を好み、身の周りの小さな事に苛つき
結構自由に一人で動き、臨機応変な対応も出来るとわ子。
騙されやすいし、不器用だけどしなやかに生きるとわ子。

4回目の結婚をギリギリまで考えた相手とお別れするとわ子。

一人の人間の中にはあらゆる要素が詰まっています。

色々な事はあるのですが、全体を通して眺めますと
とわ子は淡々と生きています。

とわ子が世の中をしっかりと渡り歩く事が出来るのは
建築士という有力な手段を携えているからこそなのです。

そんな母とわ子の伸びやかな後ろ姿を見ながら育った娘、唄は
揺らいでいた医者の道に進む事を決心したのです。

全て観終わった時
とわ子というお姫様に妖怪がちょっかいを出したり
どこかの国の王子様がとわ子姫に求婚をしたり
周りを7人の小人ならぬ3人の小人がとわ子姫をお守りするため
チョロチョロ、ピヨピヨと動き回るファンタジーにも見えた
今回の坂元ドラマでした。

松たか子さんは黒松さんでしたし
松田龍平さんは残酷な天使さんだし
伊藤沙莉さんのナレーションは声のピエロでした。
石橋静河さんは‥‥可愛い確信犯でしたし

素敵な物語でした。


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2020年06月26日

スイッチ!坂元裕二脚本、漸く観ました!



2~3分観て、ああ!
坂元裕二さんだとわかりました

坂元裕二さんが戻ってきたと想いました。

あのセリフの独特な言い回し
会話のやり取りを聞いていましたら
お久しぶりです!とご挨拶したくなりました‥

松たか子さんは相変わらず黒松さんでした。
予想もつかない行動に出る前触れは始めから漂っておりました。

そして阿部サダヲさんは?え?どうなんだ?と思い見ていると‥
感情の抑制ができなくなった相手を遠隔で察知し
押し留めようとする姿はまるで
悪魔祓いのエクソシストのようでもあり
信心深く愛情深い牧師さんのようでもありました。

お二人共どこかミステリアスで不器用で素朴で真面目で滑稽で
そして饒舌で食事はしっかり摂っていそうです。

怒りを抱えながら冷静に戦う姿勢や
目盛りが振り切れてはじける姿や
切なく悲しくそして楽しい姿が興味深くあぶり出されていました。

「人生には時に選択肢が訪れて
選んだ人生と同じだけ選ばなかった人生があって
時に人は選ばなかった方の人生を眩しく思う。
まるでスーパーマーケットで
もともと並んでいたレジのように。」

『駒月直(阿部サダヲ)と蔦谷円(松たか子)は16歳の高校生の時
死者20人を出したトンネル崩落事故で
バスごと生き埋めになったのですが奇跡的に救出されます。
生存者はこの二人だけで
不幸にもこの時お互いに両親を亡くしました。

トンネル崩落事故の合同追悼式で二人はお互いの存在を認識し
その後、付き合うようになるのですが
トンネル崩落は建設会社と県知事との癒着が絡んだ
ずさんな工事が原因であるという噂を耳にします。

この時「スイッチ」が入った円はナイフを持って
県知事選挙当選に沸き立つ会場へ向います。

が、直が阻止し事なきを得ます。

しかしこの時から始まった円の「スイッチ」は
罪を犯しても法で裁かれる事の無い腹に据え兼ねる輩を見ると
生かしてはおけない!と強く反応し
反射的に「スイッチ」が入ってしまうようになります。

描かれてはいませんが初回を含めると7回の
いわゆる殺人未遂寸前の行為を円は決行していたわけです。

全て駒月直が阻止してきたようです。

16歳で経験した悔しく悲しい想いをなんとか晴らすために
その後、駒月直は検事に蔦谷円は弁護士になります。

そして‥崩落事故の県知事を別件で起訴し刑務所に入れる事ができ
積年の想いを遂に叶えたのですが‥

直が検事として出世できないのは
この時の立件が尾を引いているのは確かなようですし‥

当時共に暮らしていた直と円は別れる事になってしまうし‥
その他にもいろいろな人達を巻込むこととなり
多くの代償を払わなければ到達できなかったのです。』


二人は遠隔地にいながらも、帰宅時に冷蔵庫からカルピスの瓶を取り
コップに氷を入れ水で薄めて飲みます‥それはまるで儀式のようです‥

ストローでズズズッーっと音を立ててカルピスを飲んでいても
誰からも叱られなくなってしまってから随分と経ちました。
二人が刻んできた時間は
二人以外の者が覗き込むことはできないはずです。

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                テレビ朝日 スイッチ

二人は別れて13年になりますが
新恋人ができるとお互い紹介しあい
相手の様子みるという不思議な事をするようになります。

お互いの相手を見届けて、確認したいという心理があるのでしょう。

直は円の「スイッチ」も気になりますし‥
しかしそれは二人の聖域でもあるわけです。
だとしますと誰もこの二人の領域に踏み込む事はできないのでは?
と想いますが‥第三者に自らの詳細を話せば別ですが‥
説明するつもりもないでしょう‥

ある日、二人は衝動的にキスをし抱き合いますが
それ以上の事は無く、結局よりを戻しはしませんでした。

そして‥新恋人との4人の食事会に再び挑むのです。

ごちゃごちゃ考えるから人間はサルよりも劣るのかな‥
何も考えずにスパッと選んで
選んだら又何も考えずに進めばそりゃー楽でしょうねえ‥

               
お互いの幸せを願っているのは確かな事なのです‥
二人はどこへ行き着くのでしょうか?
それは今回は描かれていません。

ただ新恋人との会食がそれなりに楽しく進み
ドラマが終わろうとするその時‥

あの大本の元県知事をレストランで見かけるや否や
円に「スイッチ」の入る兆候が‥
勿論、直がそれを見逃すわけはありません。



ドラマの中での事件の話は長くなりますので端折りましたが
お弁当屋さんの役で出演の石橋静河さんの存在感が好きでした。



そして‥
今回このドラマの中に「東京ラブストーリー」「カルテット」
「最高の離婚」等が編み込まれていて坂本さんの始動の想いが
伝わってきました。


あと‥
この夏は絶対カルピスを買うぞと思いました。
そしてストローでご法度のズズズーッをやってみよう!
「カルテット」のすずめちゃんも同じ領域ですね。ズズズッーッ!
しかし、私にはまだ粗相を叱る老母がいましたよ‥

とりとめもなく‥スミマセン。



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