玉木宏

2020年08月26日

「竜の道」第5話!

ネタバレ注意

竜一は晃にクーデターを起こさせるべく
キリシマ急便の取締役の中から霧島社長に一番忠実で
影響力のある小田島聡介にターゲットを絞り
小田島の弱みを凛子たちに探らせます。

金儲けをするからと誘いブラジルから連れてきた凛子ですが
さすがに竜一の狙いはキリシマ急便である事に気がつき
会社、社員はそのためのダミーに使われている事を把握します。

そして小田島が会社のトラックにかけた保険契約の
継続を許諾する事で損害保険会社からお金を 
受け取っている場面に遭遇します。

しかし小田島の娘は拡張型心筋症でお金を必要としている事がわかり
小田島にクーデターを持ちかけた晃ですが同情し躊躇します。


フリーライターの沖和紀が入った飲み屋の隣席に
偶然にも竜一の元同僚が座って居たのです。
沖がカウンターに置いた竜一の写真を覗き見て
この男は斎藤一成だと証言します。
元同僚は勤めていた株業界紙の社長が亡くなった直後
斎藤一成は金庫の裏金10億とともに居なくなったという話をします。

沖は株業界紙の社長の遺児を探り当て当時の事を聞き出します。
遺児は社長が亡くなった日、慌てて家から出てきた男と遭遇します。
その男、竜一の顔を覚えていました。

そして10億を盗むため心臓発作を起こし苦しむ社長に
命の綱である薬を
竜一が与えずに見殺しにしたという仮説が浮上します。

沖は竜一の周りを執拗に嗅ぎ回ります。

竜一自身この出来事が夢に出てくるほど呵責を感じていました。

裏社会のドン、曽根村始は全てを把握しており
竜一を呼んで大丈夫か?と様子を窺います。



竜二は霧島まゆみを陥落させるべく付き合いを重ねます。

その間まゆみの父である霧島源平社長は
まゆみが付き合う官僚矢端竜二の身元調査の結果を見て
かつて自分が乗っ取った吉江運送の息子である事を知ります。
源平は竜二が復讐のためにまゆみに近づいたと勘ぐり
竜二を呼び探ります。

竜二は一瞬凍りつきますが、なんとか切り抜けます。

そして‥キリシマ急便の事業拡張の折国交省が監査に入るかどうか
コントロールする力は私にはないが
私はその力を御社のために使いたいと思っていると
源平に言ってのけます。

その頃美佐は竜一に会いに行きます。
ごろつき男に襲われ危機を脱した現場で竜一と会った美佐は
霧島源平への復讐を美佐が口外しないよう
竜一が美佐を尾行し見張っていたのではと思っていました。
竜二が竜一(和田猛)の手を借り復讐を企ているのではと推理し
あなたはそれを手伝っているのではないかと尋ねます。
もし兄を手伝っていて、そしてもし兄に何かあったら
あなたを許しませんと訴えます。

流石に竜一は疎外感を覚えずにはいられなかったと想います

それと同時に自分の復讐計画に美佐も竜二も巻き込んでいる
自分にやるせなさを感じたのしょう‥


竜一は竜二に復讐計画から外れるよう諭します。
外れて美佐を安心させてやれ、好きなんだろ?
血は繋がってないんだし‥それを聞いた竜二は烈火の如く怒ります。

あああ~二人共美佐の事が好きなんですね‥

竜一は人を一人殺している事を竜二に打ち明け
もし復讐が終わっても俺はもう普通の生活なんて許されない 
でもお前はまだ引き返せる
竜二お前は陽の当たる道を堂々と歩いて行ける

俺とお前はもう違うんだよ‥と竜一は竜二に吐露し部屋を出ます。

街を彷徨う中、晃から電話が入り
小田島を落としましたとの連絡を受けます。
晃は小田島へ脅しの証拠写真を送った竜一の行為を
快く思ってはいない様子でした‥

UDコーポレーションでは
契約成立の祝賀会で盛り上がっていました。
凛子は社長を待つ砂川に「ブラジルで初めて会った時‥
放ーっておいたら死んじゃいそうな目をしていました‥」
と呟くように言うのです‥


そして‥竜二は‥竜一を追い、それでも俺はお前と一緒にいくぞ!
お前と俺は二人で一つだろ?と‥
泣きながら二人は抱き合うのです‥

竜一の泣き顔がぐぐぐーっと胸にきてたまらなかった‥

第5話は登場人物の動きが激しくてズラーっと書いてしまいました。
と、いうより書きたい心境だったのです。

うまくまとまりません‥

正直私はこのドラマは冷静に観ていられない心境にあります。
あの冒頭の場面がどうしても刺さっていて‥
でも‥どのような段階を踏むと
あの場面へ行き着くのか見届けたいのです。

だんだんと二人の間に齟齬が見え隠れはしてますし
双子ですが二人の生まれ持つ性の違いはすでに歴然としています。      

怖い‥‥‥‥‥

一つの復讐劇が齎す事象は
利用する人間や思惑ある人間と引き合うという現象を孕み
そこから生まれるものは
どう考えても不幸な出来事ばかりなのでしょう。
しかも当人達は充分にそれを自覚しているのです。

にもかかわらず竜二は復讐が終わった後
柵の無い土地で又3人で暮らせたらと夢を竜一に語ります。
竜一は解っている事ではあったのですが
この時改めて自分と竜二の違いを強く意識したのだと想います。


このドラマはどんどんと引き込まれ
ドキドキ感とまさかと思っていた胸キュンと
昭和の薫りまで感じつつ、夢中になってしまいました。

俳優さん達の熱量を感じる
極上のお芝居はおかわり3杯をぺろりと
平らげる程の美味しさですし

人間の心情の変化の瞬間に微かに現れる機微すら感じとれる    
竜二の表情の妙に見入ってしまいます

観始めるとアッという間に一話が終わります。
そのくらい面白いです。



来週もとっても楽しみです!







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2020年08月19日

「竜の道」第4話!

ネタバレ注意


ハードボイルドたるを正直はっきりと認識出来ていない私ですが
ドラマの展開が思った以上にドラマティックで
登場人物の感情がドキドキするほど
こちらに伝わってきます。

双子の兄弟ではありますが竜一は芯が激しく直情的ゆえ
猪突猛進型タイプだとは思うのですが
8年に及ぶブラジルの生活で俯瞰する事を覚え
復讐に関わる人間の動きを冷静に把握しながら
手中に収める者、失脚させる者と次々と仕分けしながら
キリシマ急便という本陣に少しづつ歩を進めていました。

竜二は人の心を察する事の出来る芯の優しい人間です。
竜一にも美佐にも‥そして‥まさかねぇ‥
敵陣の霧島の娘まゆみにも?優しさを及ばせながら?
竜一との復讐生活を送るという
本来の竜二の資質にそぐわない
辛い境遇に立たされいると思うのです。

今回の竜一の復讐へのミッションは
ネット通販大手のエニイウェズとの
身の丈に合わない無謀とも思える契約を
なんとか勝ち取ろうとする霧島源平のやり方に 
猛反発する息子晃に対し竜一はクーデターを起こすように
けしかけます。

竜二はすっかり懇意になっている霧島晃に
国交省の官僚という立場から
晃がクーデターへとベクトルが向くような助言をします。
そして霧島まゆみを落とし霧島家の中へ入り込むというミッションを
竜二のやり方で遂行しているのですが‥


やはり竜一が危惧していた事が現実となってしまいます。

美佐の存在です。

竜二は竜一の警告を聞き入れず美佐と頻繁に接していました。

竜二と喫茶店で会っていた美佐は竜二の後を追ってきた
霧島まゆみの指摘により
バックに付けていた父母の形見のマスコットが
どうやらキリシマ急便の昔のグッズである事を知ります。

そんな中霧島まゆみ主催のパーティーに美佐が招かれました。
美佐は話の流れで自分と竜二は血の繋がった兄妹ではない事を
まゆみに打ち明けます。それを聞いた霧島まゆみは驚き嫉妬します。

DSCF0055


パーティーに出席していた竜二は美佐が招待されていた事を
知らずにいたので戸惑いますが、美佐とパーティーを楽しみます。

その二人の姿を目にした霧島まゆみは我慢ならず
美佐を知り合いのホストに付け狙わせるという暴挙にでます。
しかしなんとか難を逃れます。

美佐はマスコットの事とキリシマ急便の社長の娘霧島まゆみと
竜二が付き合っているという事に引っかかりを覚え
亡くなった父母について調べはじめます。
そして昔預けられていた親戚を訪ね
父母はキリシマ急便との契約がもとで
自殺したという事実を知る事となるのです。

その後も美佐は霧島まゆみの差し金のごろつき男に襲われます。

事態を察知した竜一は裏社会のドン、曽根村始の力を借り
美佐を窮地から救います。

このことから竜一と竜二の間に言いしれぬ
距離感のようなものが生まれます。

しかし復讐は続きます。

竜二は美佐を危ない目に合わせた霧島まゆみに対し
「あなたが愛されないのはあなたのせいじゃない。
父親にはもの扱いされて母親には叱られず
誰もがあなたから離れて行く。
でもこれからは俺が居る。霧島急便には金が目的で近づいた。
でもあなたを見ていたら苦しくなった。
これからはすくなくとも俺の前では自分を守らなくてもていい」
と言い切る竜二ですが

霧島まゆみは「愛なんかいらない」と涙を流しながら返します。
竜二に心が向いているまゆみですが
一筋縄ではいかないような気がします。

そして‥まさか‥
竜二はまゆみに対し本心で言ったのではないですよね‥

原作はカッチリとしたハードボイルド小説で
人間同士の駆け引きが前面に出ていてクールな印象でしたが

ドラマは復讐による人間同士の駆け引きの物語と言うより
双子の兄弟が復讐という目的により
出会う人々の思惑で巻き起こる意外な出来事が
竜一、竜二のお互いの心の有り様を思いがけず浮かび上がらせ
それにより兄弟間に葛藤が生まれてきているようです。
それぞれ過去の柵と再びどう向き合うのか‥
そんな展開のように思えます。

そして竜一の周りを嗅ぎまくるフリーライターの沖和紀は
竜一の急所を狙ってくるかもしれません‥



第5話がとっても楽しみです

umbrella本当にいいところで流れます‥

美佐の危機を救ったあと‥
竜一が見つめる先には美佐を乗せたタクシーが走り去って行きます‥

美佐を土砂降りから守る、竜一は傘‥
https://www.youtube.com/watch?v=p7X-hT1v4Vk


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2020年08月12日

「竜の道」第3話!

ネタバレ注意

第3話!!面白かったです!
あっという間に見終わってしまいました

登場人物達の動きの範囲が広がりを見せ
一人ひとりの思惑が枝分かれをし始めました。

竜一はキリシマ急便の霧島社長の長男晃に取り入り信頼を得
コンサルタントの座につく事が出来ます。
竜二は霧島社長が国土交通省の三栗谷仁志を長女まゆみと結婚させ
後継者にしようとしている事を知りまゆみに近づきます。

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そんな中竜二は大臣が絡む
重要なプレゼンテーション案件を任されます。

準備は順調に進んでいましたが
身に覚えのない不備を指摘され不審に思います。

不備指摘の連絡をしてきた部署が三栗谷の所属である事から
今回のプレゼンテーションをぶち壊し失脚させることで
霧島まゆみが結婚相手の選択肢から竜二を除外させるための
魂胆である事に気づくのです。

そしてプレゼンテーション当日
竜二は概略説明用資料が
直前になって白紙になっているのに気が付きます。

しかし竜二は全てを暗記していたことで難を逃れます。
プレゼンは大成功をおさめかえって大臣の信頼を得ます。

竜二は事前にプレゼン前の会場に改善点等のためにという名目で
カメラを仕掛け動画を撮っていました。
PCを見てみると用意されていた資料を白紙資料に摺り替えている
三栗谷の見苦しい姿がしっかりと捉えられていたのです。

挙げ句の果て竜一の仕掛けたクラブの女性が三栗谷に近づき
三栗谷から国会議員である父親の情報を聞き出します。
情報から外国企業からの不正献金受け取りが露呈し
それが公表され失脚します。

竜一、竜二が先手を打ちなんとか危機を脱します。

そんな復讐生活の流れの中に血の繋がらない妹である吉江美佐の存在が
竜一、竜二の疎通を微妙にぎこちなくしているのが
すでに漂ってきているのを感じます。

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そして霧島まゆみという人間が何を考えているのか?
竜二に対しどのような感情を持っているのか?

竜一に近づくフリーライター沖和紀(落合モトキ)の目的は?

竜一の事務所の社員砂川林太郎(今野浩喜)と
遠山凛子(奈緒)の危うさも気になります。

そしてスルーできないのが
霧島社長の妻霧島芙有子の(斎藤由貴)存在です。
なぜ彼女は夫の霧島源平のみならず
娘まゆみにまで言いなりになっているのだろう?
母親の不自然な態度は何を物語っているのだろう?
源平と芙有子の関係はすでに崩壊しているのでしょうか?

ドラマは非常に面白いです。
玉木宏さん高橋一生さんのお芝居の熱量の高さは凄いです。
ハードボイルドなんですが色々な要素を含んでいて
夢中になるとともにドキドキ感があります。

来週が楽しみです。

セカオワのumbrellaがドラマの最終場面で流れます。
聴いていると感情が高ぶり復讐という行為に切なさを感じ
登場人物達の先行きを想いなんとも言えない気持ちになります。

今回の竜二役の高橋一生さんですが
お芝居が凄いです。

まずは資料を見ずにプレゼンを淀み無くすすめる
男っぷりの良い竜二の姿にやられてしまいました

表情を見ているだけで矢端竜二の感情や想いが
直球、変化球、魔球という具合にフォームを変えながら
見ているこちらに投げられてくるのです‥

勿論私は全てキャッチしているつもりです‥
昨年の7月期ドラマ「凪のお暇」の慎二は直球+変化球勝負でしたが

今回は超魔球がすごい勢いで飛んできました。

3年ぶりの超魔球!受け止めましたわよ奥様‥

ヨレヨレになりそう‥

スミマセン自己満足な表現でばかりで‥






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