背中の正面

2021年12月31日

岸辺露伴は動かない4,5,6話を観る



「岸辺露伴は動かない」第4話『ザ・ラン』!
高橋一生さんの岸辺露伴は
岸辺露伴としてその場に存在していました。

一生さん見たさで観ているのに
一生さんを感じないで観ていました。

それにしても橋本陽馬役の笠松将さんの筋肉がすごかった!

『ザ・ラン』は筋肉勝負のエピソードなので予想はしていましたが
前鋸筋‥ありましたよね‥筋肉のことはわかりませんが
驚異を隠せない岸辺露伴に「体のそんな位置に盛り上がって
陰影がついているヤツなんて初めて見た」と言わしめた
あの、前鋸筋とやらが笠松将さんにも見てとれました。

トレッドミル2台にリモコンが1台のみで
25キロ目指し加速していく中
どちらが素早くリモコンの緊急停止ボタンを奪って押せるか‥

狂気とエゴと憑依がもたらす凄まじい橋本陽馬から放たれる
底しれぬ妖気から岸辺露伴は逃げるしかなかったのです‥


「岸辺露伴は動かない」第5話『背中の正面』!

言わずと知れた市川猿之助さんの乙雅三と
高橋一生さんの岸辺露伴ですが
思う存分お芝居を享受するお二人を見ると
NMK大河ドラマ「風林火山」の共演があったからこそ生まれた
練れた芝居空間が齎した産物でもあるような気がしました。

猿之助さんの相手を引きずり込むようなお芝居は
狂気の沙汰を一層盛り上げ最高でした。

そして、ここでの岸田露伴は自らが
乙雅三の背中に取り憑いていた憑き物に取り憑かれてしまいます。
背中を人に見られると命を失ってしまいます。

マンガではスタンド「チープトリック」が取り憑いていましたが
ドラマでは猿之助さんが憑き物として一生さんの背中に負ぶさる
という形式でした。

お二人の丁々発止のお芝居に凝視してしまいました。


「岸辺露伴は動かない」第6話『六壁坂』!

岸辺露伴が妖怪伝説のマンガを描くため取材していると
伝説の山へ通すリゾート道路開発計画を察知します。 

妖怪が道路をつかい逃げてしまわぬように
露伴が周りの6つの山を買い占めたため、道路計画は頓挫し
当たり前ですが露伴の買った山は二束三文となり
露伴ちゃんは破産し、編集者に前借りを打診するのです。

そこまで露伴が入れ込んだ『六壁坂』の妖怪‥‥

人間の愛と心の弱点に取り付き、全ての世話を人間にさせ
子孫を残すことだけを目的とした妖怪‥

この妖怪の幸福の絶頂は誰かの前で死ぬ時‥‥なんです。

そんな恐ろしい妖怪に取り憑かれてしまう
六壁村の旧家の娘大郷楠宝子役に内田理央さんでした。
楠宝子の恋人、庭師の釜房郡平役の渡辺大知さんは
マンガの世界観のままでリアルでなまなましかったです‥

あっという間の夢のような3日間でした。

丁寧に 敬意をもって大事に愛を込めて作られた作品
「岸辺露伴は動かない」は凄かったです。
今年も最高のドラマの見納めとなりました。


今日は大晦日‥
テレビを見ながらブログを書いています。

今、紅白歌合戦で連続テレビ小説「おかえりモネ」の主題歌
BUNP OF CHICKENの「なないろ」が流れています。


母は寝ました‥

今年もありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。


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wxy812 at 22:50|PermalinkComments(0)