近藤喜文

2022年10月21日

「耳をすませば」10年後の実写化見てきました

スタジオジブリ制作のアニメ映画 
監督・近藤喜文、制作プロデューサー脚本絵コンテ・宮崎駿の
1995年「耳をすませば」を息子と母と私の3人で観たあの夏‥  
あれから、な、なんと!27年も経つ‥のだ‥

先日、27年前の夏のあの日と同じ映画館で
あれから10年という設定の実写化「耳をすませば」を観てきました。



当日パンフレットを買いました。
家に着いてパンフレットを見た時
一瞬ではありますが「えっ!」と狼狽えました。

なぜかと言いますと、「これ‥図書館用なの?」と
想ってしまったのです。
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ねっ?そう想うでしょう?

私、思わずシールだと想いまして爪でこすってみました。
そうしましたら、プリントだとわかり
ああ!なるほどと想いました。

「耳をすませば」という物語は
刊行期が私が生まれた年の約一年後という
70年近い歴史を持つ老舗月刊誌「りぼん」に
1989年の8月号~11月号までの4ヶ月間連載され
1990年には単行本化されたそうです。

正直、4話で打ち切りとなり
当時ヒットした作品ではなかったそうですが
夏の休暇中に義父の山荘を訪れた宮崎駿氏が
姪たちの残した漫画本の中から偶然「耳をすませば」を
読んだところ心に響き、この話を仲間と共に膨らませ
この先がどうなるのか想像したというのです。

DSCF1949

原作では天沢聖司くんが目指すのは画家ですが
アニメ版ではバイオリン職人ということにしました。

舞台も聖蹟桜ヶ丘という多摩川の一部を見下ろす
高低差のある多摩丘陵に位置する街に設定し
原作の中学一年生という設定も三年生に変更し
15歳という子供から大人の世界の入り口に佇む
心揺れる時期に設定しました。

そして、1970年代のジョン・デンバーのヒット曲
「カントリーロード」の和訳を据えての上映でした。

正直、小学3年生の息子とこの映画を観た時
自分の進路を突き進む聖司を目の当たりにした雫が
聖司と対等になりたいという強い自立の気持ちの芽生えを感じ
私自身の生き方を見つめ直した程でした。

今回の実写化を観て想った事は…

イタリアに渡った聖司の職業がチェロ奏者という設定はともかく
雫が児童向けの作品を書きながら
児童書の編集者として働くという二刀流ではあるのですが
上司に怯え、自分を殺しながら作家と向き合っている自分に気づき
なんとか自分を取り戻そうと奮起し、取りづらい休暇をとり
聖司に会うためイタリアへ渡る決意をするのです。

しかし聖司の仲間である奏者の女性に、聖司との間を阻まれた途端
さっさと帰国してしまうという雫の様子と人となりが
あまりにもアニメの雫の印象とかけ離れていて
観ていてツルツルと滑ってしまい、白けてしまいました。

また、実写映像は「りぼん」で連載されていた1989年の10年後の設定で
1998年なので雫を怒鳴る上司はパワハラ気味です‥
今でしたらあの怒鳴り方は問題になりそうです‥

ですが、違和感を覚えたのはその職場の映像にありました。
怒鳴られた雫を励ます同僚が本音を言い雫を慰めるのですが
狭い部屋で上司との距離があまりにも近すぎて
これ、絶対聞こえてるでしょ!‥と
ちょっとしたお笑いの寸劇を観ているようで戸惑いました

感想はいっぱいあるのですが‥
まだ上映中ですのでこの辺にしておきます。

最後に一言、松坂桃李さんはイメージ的には
ドンピシャだと思いますが
アニメの天沢聖司くんのような、腹の据わった清々しさと潔さが
あまり感じられずガッカリしました。


KIMG1766

でも、介護やコロナで好きな映画を
なかなか観ることができませんでしたので
久々に映画館へ足を運ぶことが出来て楽しかったです。

2年半ぶりくらいになるのかな?びっくり!


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wxy812 at 23:09|PermalinkComments(0)

2020年09月01日

「耳をすませば」から25年の今年の夏!




25年前の夏の記憶をたどりますと母、私、息子の3人で
何の下調べもせず、期待もせず、たまたまと言う成り行きで
実家から電車で10分位の映画館へ「耳をすませば」を観にいきました。

昭和生まれの古ーい人間に属している私の固定観念が
アニメ映画と言えばイコールおこちゃま向けという方程式を生み出し
夏休みの一日を息子が楽しんで過ごせればという思いで
行ったは良いのですが‥‥

映画が始まり話が進みましても
子供を笑わせ、目をまんまるにし、口を開けて
画面に吸い付く場面がやって来ません。

そのうち小学4年生の息子は
キョロキョロと周りをみたり、姿勢を変えたり、あくびをしたり
というような反応を示し始めました。

一緒に観ていた私もあれ‥??という気持ちになり
見当違いに気がつきました。
このアニメ映画は
思春期の恋と進路の悩みを描いた話だったのです。

私は興味深く観てはいましたが
ルンルン気分で電車に乗り映画館へ来た息子は
期待ハズレのアニメ映画でしたでしょうね。

後で知ったのですが「好きな人が、できました」というのが
糸井重里さんによるこの映画のキャッチコピーでした。

私、この時の事を息子に聞いてみようと思うのですが
いつも忘れてしまうのです。今度こそ聞いてみます。

コロナの影響で今年の8月は孫が遊びに来ることもなく
あまりの暑さに驚きながら母の介護に埋もれて終わりました。

過ぎた8月を思うとふっと心が遠くまで飛んで行きます。
私は又あの時の映画館での事を思い出します。

「耳をすませば」という作品は柊あおいさんの漫画作品で
私も小学生の頃馴染んだ「りぼん」という少女漫画雑誌に
1989年末に連載された主人公が女子中学生という設定で
描かれた作品だそうです。

だからと言って小4の男の子が興味を示さないということは
ないと思います。じっくりと楽しく理解しながら観るお子様も
もちろん大勢いると思います。
欠伸をしたのは私の息子限定として書いております。

「耳をすませば」の監督は近藤喜文、脚本は宮崎駿ですが
1995年公開の後、近藤喜文監督は1998年に残念ながら
解離性大動脈瘤により享年47歳という若さで他界されたため
唯一の長編映画監督作品となりました。

宮崎、高畑監督の後継者として期待されていましたので
関係者及びファンは強い衝撃を受けたようです。
葬儀出棺の際にはあの「耳をすませば」の主題歌に使われた
「カントリーロード」が流されたそうです。

下の叶精二さんのツイート添付写真に写っている
高橋一生さんの向かって右隣りにいらっしゃる方が近藤喜文さんです。

この「耳をすませば」の天沢聖司の声を担当していましたのが
当時アニメの声入れの2週間後に声変わりした
15歳の高橋一生さんだったのです。



25年後の夏の私は
高橋一生さん出演の「竜の道」を夢中で観ています。


歳を重ねてきますとくどくなるのか‥
何回もブログに書いてしまっている話題で失礼します。




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wxy812 at 07:47|PermalinkComments(0)