黒沢心

2020年12月04日

重版出来!を観る



母が入院してから一ヶ月半があっと言う間に経ち
そして‥何も無ければ12月8日に退院という目処もつき
物理的な準備は段取りが整いつつあります。
後のことはその時々にやっつけながら進もうと思います。

で、今のうちにと思いまして観たかったドラマの一つ
「重版出来!(じゅうはんしゅったい)」全10話を一気観しました。

一気観といいましても家事をやりながらですので2日に渡りました。

いやぁ~これはとっても面白かったです!

2014年日本経済新聞で「仕事マンガランキング」第1位を獲得した
小学館「月刊!スピリッツ」で好評連載中の
原作松田奈緒子さんによる人気コミックを
TBSがドラマ化し火曜ドラマ枠で2016年4月期に放送されました。



「新社会人の骨太奮闘物語」と銘打ち
「本気で仕事するって、カッコいい。生きるって、素晴らしい。」
という4月期ドラマとして格好のテーマでした。

連続ドラマ初主演の黒木華さんは
新卒で大手出版社のコミック誌
「週刊バイブス」編集部に配属された黒沢心役です。
柔道一筋で元五輪代表候補という変わり種です。

心は先輩編集者の五百旗頭(いおきべ)敬(オダギリジョー)の元で
編集者としてのイロハを学びます。

「重版出来」を念頭に置き
連載担当漫画家との打ち合わせ、新人漫画家発掘
担当漫画家の単行本部数決定会議等の地道な仕事を
柔道で培った精神力、体力、瞬発力、観察力、集中力を発揮しながら
邁進する黒沢心は出版業界の世界に魅せられていきます。



「重版出来」ということばは出版業界内で使われている業界用語です。
重版がかかるという事は出版社の営業が想定して刷った
初版第一刷の数より売れているという事です。
出来(しゅったい、しゅつらい、でき)ということばは
文字通りクオリティ、成績、できばえといういう意味合いです。
「じゅうはんでき」とも言うそうです。
隠語、符牒のような種類のことばですよね。



このドラマは配役がすごいです。
大手出版社「興都館」社長ー高田純次さん
「週刊バイブス」の編集長ー松重豊さん
副編集長ーオダギリジョーさん
編集部社員ー安田顕さん・荒川良々さん
営業部社員ー坂口健太郎さん・生瀬勝久さん
漫画家さんたちー小日向文世・ムロツヨシ・永山絢斗・遠藤憲一・要潤
書店員ー濱田マリ‥‥という超豪華な顔ぶれです。

観ていて気持ちの良いドラマで涙がこみ上げる場面もありました。

黒沢心は毎日目の前の仕事を一生懸命にこなし
思いとどまるような場面でもスカッっと突き抜けていく姿は
進む道に清々しい風を吹かせて歩いているように見えました。

躊躇しないということは淀みを無くす事でもあるんだなと
観ていて勉強になりました。

そんな黒沢心の姿を遠目に眺めていた先輩編集者達ですが
知らず知らずのうちに影響されていく姿が伺われます。
良いエネルギーというのはまるでたんぽぽの綿毛の様に
キラキラと輝きながら広がっていくんだなぁと想いました。

「世の中そんなに甘いもんじゃないよ」なんて言う人がいます。
でも真っ直ぐに生きていく力と本気で働く力があれば
そんなの目じゃないと思わせてくれるドラマでした。

何を青い事を言っているんだと思われてしまいそうですが
今更ながら色々と気がつきました。

人間は精一杯生きることですよね‥
明日でいいやと回した仕事もどんどん片付けてしまおう!




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wxy812 at 08:29|PermalinkComments(0)